2013 World Championships preview(men):
World Figure Skating Championships
March 6, 2013
今年のワールド予想は、簡単以外の何物でもないーーとりわけ、予想②で挙げた選手達が
『クレイジー難度』 を成功させてしまった場合には・・
今大会は、かつてないほど高難度な、最強のプログラム同士の競演となるだろう事は、疑い
ようがない。
予想②の選手別基礎点のグレード順が予想順位になるとすれば、何故、それでもなお
予想を載せる必要があるのかといった疑問があるかもしれないーー
理由は、私にはそれができるからやるのだーー
当たろうが当たるまいが、私が選んだトップ10リストを示そう。
・・始める前に、ひとつだけ、かなり確実な要因(上位に上るための)を挙げておこう。
ショートのスコアが90点前後、そして フリーでのスコアが175点以上
だったメダリストを捜すこと。
最終的に、フリーで180点台の中盤から後半の数字 を出した選手が優勝するだ
ろうと思う・・
金 ハビエル・フェルナンデス
はい、私はやっちゃいました!前回、2012年のヨーロッパ選手権で、フェルナンデスが優勝する
と予想したにも拘らず、結果は・・・???。
けれど結局彼は、今年、ヨーロッパチャンピオン(2013年優勝)になった。その彼が、ワールド王者
になることは、そんなに非現実的な話ではないと思っている。
必要なことは、ショートとフリー2つのプログラムをクリーンに滑りきることーー
それをクリアすれば、羽生やチャン、高橋に対する演技構成要素の劣勢を補うことが出来るし、
ショートで出遅れたとしても、彼の真骨頂はフリー(3本のクワド)にあるので、技術点で有利に
働くはずだ。
銀 羽生結弦
四大陸選手権での、驚くばかりの気が抜けたような演技ーー
長かったシーズンの疲れでも出たのだろうか・・?わからない・・
けれど彼が、ショートの世界記録保持者であることに変わりはないし、その勲章を引っさげて
ロンドンに乗り込んでくる。ーーさらなる練習を積んだショートプログラムが、ワールドのタイトルに
限りなく近づけてくれることだろう。
但し今シーズン、彼のクワド・トゥがあまりにも良いために、クワド・サルコゥの出来が鍵となる。
銅 パトリック・チャン
本命オーラの輝きが失せつつある世界チャンピオンーー彼のひとり勝ち状態は、あまりに早すぎ
たのかもしれない。4回転を2本跳ぶことが、2年前は革新的なことだった。しかし彼は今、その
技術で並ばれただけでなく、追い抜かれてさえいる・・
基礎点だけを見ても、実際、ライバル達の誰をも上回ることが出来ていないーーこんなことは
過去には決してあり得なかったことだ。さらに、今シーズンの確実性に欠けるスケーティングを
加味すれば、いくらホームリンクとはいえ、3連覇はかなり厳しくなるだろう。
4位 高橋大輔
いやあ・・我々は皆、彼が四大陸選手権で出した 7位 という結果に、未だに困惑させられて
いる・・どうやら高橋には、ヘンな癖があるようだーー
GPファイナルや全日本のように、スーパーホットな演技をするかと思えば、中国杯や4CCの
ように、スーパーコールドな演技をしてみたり・・・
優勝候補に挙げた選手のうちでひとりだけ、アクセルジャンプを苦手としているように見える。
そして大きな?マークは、ショートの新プログラムに関してだ。4CCでは、あまり良くなかった。
ワールドでは、どんなプログラムで闘うつもりなんだろう・・?
5位 フローラン・アモディオ 省略
6位 ケヴィン・レイノルズ
今シーズンがスタートした段階で、レイノルズがワールドの優勝候補に挙げられることになろう
とは、誰も想像し得なかっただろう。演技構成要素の観点から言えば、まだまだトップ選手達
に劣るものの、技術的要素における潜在能力が、彼の最大のアドバンテージとなることは明らかだ。
但し、キーワードは、潜在ーーというところ。何故ならば、彼がいくら5本のクワドを跳ぶつもりで
いても、アンダーローテーションと判定され続けていた過去がある。4CCでも、ショートでの2本は
アンダーローテーションと判定されている。が、フリーでクリーンな3本のクワドを跳んだことによって
優勝できた。そしてもちろん、ホームリンクが会場となることも有利な点となる。
レイノルズこそ、真のダークホースである。
7位 マックス・アーロン 省略以下同じ
8位 ブライアン・ジュベール
9位 マキシム・コフトン
10位 ミハル・ブレジナ