山荘犬
これはつい最近、めざましＴＶで見た 『きょうのわんこ』 からのものだが、心から感服して
しまったひとつだ。
雪深い山荘で、看板犬として生きる コマ は、おととし雪崩に巻き込まれて亡くなった母である
４代目に次ぐ５代目に当たるわんこだった。
コマの仕事は、朝一番の山荘の周りのチェック（熊も現れるようだ)、お客さんのお出迎えと案内
など、山荘を守る事。
そして、冬山登山を楽しみにやって来る登山客を、標高１２８１メートルの『駒の尾山』の山頂
まで案内して雪山ガイドを務める事。
雪に覆われた白一色の慣れない山道を行けば、方向も間違えやすく、また端がどこまでかを
見極めるのが困難なため、とても危険だ。
そんな山道を、コマはすいすいと登っていく。
ーー視えてきたのは、コマにとってこんな道を行くことはまるで 簡単 なことだということ。
何故ヒトは、こんなにも簡単なことに四苦八苦するのか、不思議でならない。
コマは、目を瞑ってでも登って下りてこられる程、雪山を熟知していた。
ーーこれにも感服したが、真に感服したのはこれではないーー
初老の登山客にとって、若くて元気なコマのスピードに合わせるのは並大抵なことではない。
途中、コマを呼び止めたーー疲れたのでちょっと待ってーーと。
最初コマは、立ち止まっただけだった。
登山客を見ているーー
ーー驚いたのは次の瞬間だったーー
もう一度、登山客がコマに向かって、疲れたからちょっと休もう、と言ったーー瞬間・・コマは
彼の言葉を完全に理解した・・
ーー誤解しないでほしいのは、『意図』 を理解したのではなく
『言葉』 を理解したということだ。
私の経験はまだ浅いので、他にも居るのかもしれないが、少なくとも私が『言葉』を理解する
犬を見たのは、このコマが初めてだったーーー
コマは、すぐに登山客のところまで駆け下りて行った・・
コマの聡明さーー地形をまるで精密機械のごとく記憶する能力、さらに言葉の理解ーー
このように優れた犬が存在するものだと、本当に驚き、そして感服したのだった・・・
コマちゃん
http://blog.livedoor.jp/yanaochi/archives/2346274.html