先々週のことである。
仲間たちと共に、神戸市立博物館で開催されている特別展
マウリッツハイス美術館展 ~平成25年(2013)1月6日(日)まで
を、遅ればせながら(9月29日から開催されていた)観に行ってきた。
自分の前世 の中の 『久々に・・』シリーズで、オランダを調べていくうち、同時代の
オランダ黄金時代の絵画 に興味を持った。
なんという偶然か、ちょうどその前世を見ていた頃、この特別展が始まったーー
出品目録の内容、数に関してはちょっと物足りないとは思ったが、まさかオランダまで
見に行くことを思えば、格安?であり、手ごろではある![]()
土曜日だったこともあり、入り口には行列ができていた。
が、特に混乱もなく、比較的スムーズに会場に入ることができた。
特別展の目玉ともいえる フェルメール がお目当てだったが、第1章~第6章と区分けされた
全展示の弟2章で、フェルメールではない画家たちの
風景画ーー私は風景画が特に好きだーーに目を奪われた・・
レンブラントに代表されるような 光と影 が、レンブラント、フェルメールに限らず、 オランダ黄金時代
の絵画群に、隔てなく表現されていることがこれらの絵を見ればよく判る。
特に J.Both の イタリア風の風景は、陰影が素晴らしく、とても好きになった。
S.V.Ruysdael
J.V.Ruisdeal
漂白場のあるハールレムの風景 油彩・カンヴァス
ベントハイム城の眺望 油彩・板
農家のある森 油彩・カンヴァス
イタリア風の風景 油彩・カンヴァス
ーーが、残念なことにこの特別展は、会場の照明が暗くしてあって、表面の筆のタッチなど
が見えない。顔を近づけても限界があるーー
シロウトなので、板とカンヴァスの違いで、表面がどう変わるのか、同じなのか知らないが
カンヴァスと板の表面上の区別はほとんどつかなかった。
自然光で見せないというのは、何か特別な理由でもあったのかーー?
ロンドンのナショナルギャラりーなど、何度も足を運んだし、パリのルーブル美術館も見ているが、
館内を暗くしているところなどひとつもなく、明るい自然の光の中で、油絵など、表面の凹凸まで
仔細に見ることができたものだ。




