November 23, 2012 By: Jackie Wong
もし、GS初戦のスケートアメリカで、羽生が更新したSPでの歴代世界最高記録が
まぐれだったと言い張るなら、今日(23日)のNHK杯で、再度世界記録を更新する
ような事はありえなかったはずだーー。
現時点で、羽生結弦と、チームメイトの高橋大輔は、彼らの母国で開催されている
グランプリシリーズで、1位と2位を分け合っている。
男子シングルショートプログラムで、先に登場する7人の男子選手の演技が、
文字通りぱっとしない、野球に例えれば凡打の連続だったとしたならば、
彼らの後に登場したスケートカナダの優勝者であるハビエルフェルナンデスを
始めとする3人は、さしずめ、場外ホームランの連続だったと言っても差し支えない。
ハビエルは、冒頭の4回転トゥループを苦もなく決め、クリーンなスケーティングを見せた。
コンビネーションジャンプに、3ルッツと3トゥを組み込んだために、3アクセルは単独とした。
そして、得点は86.23という、標準的な?!結果となった。
ハビエルと同じくオーサーコーチに師事する羽生は、2戦連続でクリーンな演技を見せた。
全てのジャンプはハビエルに匹敵する、もしくは彼を上回る出来栄えだった。
彼の中に溢れる自信は観客に伝わり、そしてジャッジにさえも伝わってしまったのだ。
そしてそれが、95.32という高い数字となって跳ね返ってきたわけである。
最終滑走は高橋大輔。
しかし、羽生に匹敵するほどのクリーンなスケーティングを見せることはできなかった。
冒頭の4回転トゥでは手を付き、ステップアウトした。
その後の演技は良かったが、3アクセルについては、着氷はしたもののエッジングは
不安定だった。
そういったミスによって、羽生の凄まじいスコアから引き離され、8点差でトータル87.47、2位でショートプログラムを終えた。
(後略)
