現代においても相当な高さのある水道橋を、前世の男性も驚嘆する思いで見上げている。
そして足元に目を転じれば、白くて丸々とした石を敷き詰めた街道が続いていた。
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ーー昨日のブログで、ローマ軍の行軍速度について書いたが、速度が速いのには、街道 が国中を縦横無尽に走っていたため、との理由もある。
すべての道はローマに通ず
の諺にもなるほど、当時のローマ(帝国)のインフラーー水道設備も含めて、道路などーーが素晴らしく整備されていたため、軍の移動が迅速に行え、それが他国に対して決定的に優位に立てる条件のひとつとなっていた。
加えて、ローマ軍の行軍速度についての資料には
通常の行軍 ~ 1日5時間 25キロ
強行軍 ~ 1日7時間 30~35キロ
最強行軍 ~ 昼夜問わず、可能な限りの距離
とある。
現代人の平均的な歩行速度は、1時間4キロぐらいだそうなので、5時間で20キロ。
ローマ軍は重装備だったので、歩き続けることすらとんでもないと思うのに、現代の平均速度を上回るスピードで、さらに強行軍以上になると、もはや想像すらできない状況となる・・・
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映像は、いきなり戦いの場面へと切り替わったーー
川幅がそれほどでもない川の中に、兵士がうつ伏せで倒れている。
他にも、何人か死体が転がっているようだ。
凄惨な場面のはずだが、何故か視野が狭く、あまり多くは見えてこない。
ーーそして、そんな戦場に、どういうわけか突然、ウエーブのかかった長い髪の女性の姿があった・・・

