Rest of men's figure skating field may be catching up to Patrick Chan
LORI EWING ~ The Canadian Press
フィギュアスケート男子シングルにおいて 世界の男子勢がパトリック・チャンを射程内に捉える。
2014年のソチオリンピックまで1年余りを残して、男子シングルの分野では、世界がパトリックチャンに追いつき、追い越そうとしている。
世界選手権2連覇中の王者が、グランプリシリーズ第2戦であるスケートカナダで、スペインのハビエル・フェルナンデスに簡単に負かされてしまった。
オリンピックで2度、銀メダリストとなった元フィギュアスケート選手であり、ハビエルのコーチでもあるブライアン・オーサー氏は
『チャンは、かつてないほど弱くなったように見える』と指摘する。
オーサー氏は言う。
『ハビエルだけじゃない、その他スケーター達も、チャンを叩く必要性を感じているし、同時にそれも時間の問題だと思っている。しかも、単に技術(4回転)だけで倒そうとしているのではなく、スケーティングスキルだったり、プログラム構成だったり、それらを含む全てでチャンを越えようとしている。そして、彼らはその技術をすでに身に付けつつある。』
『例えば、何かの分野で頂点を極めたとしてーーエルビス・ストイコ(元スケーター カナダ人)のように、彼しか4回転を跳べなかった時代、しばらくは、誰もが彼に勝つことは不可能だと思っていたーーでも、だからこそ、よし、それなら勝つためには4回転を跳べばいいんだと思うようになったのさ。今では、誰もがトライし、そして跳べるようになっている。』
今年のジャパンオープンで、チャンが男子シングルの全出場者中最下位だったという結果は、スケートカナダでの敗北の伏線となっていた。
フリーのプログラムで4回も転倒するというありえない演技。
スケートカナダでも、3アクセルを失敗、4回転では手を付いた。対してハビエルは、冒頭の4回転は失敗したものの、その後2度の大技を成功させた。
カナダのハイパフォーマンスディレクターであるマイクスリプチュク氏は、オーサー氏の見方は正しいと主張する。特に男子シングルのフィールドにおいて、チャンとその他スケーター達との力の差が徐々に縮まりつつあるという事実に関してーー
『今の男子フィギュアのアスリート群は、非常に力をつけてきている。それは、表彰台に上れるスケーターがほんの一握りだったにも拘らず、オリンピック目指して徐々に強化されつつあったバンクーバー五輪当時を髣髴とさせる。今では、チャンは追いつかれようとしてるかさもなくば、すでに追いつかれている。そして彼らの多くは、強力な武器となるスケーティング技術を身に付けた・・今回知っているだけでも、8人もの選手が4回転を跳んでいる。
ハビエルはプログラムにクアドを3回入れてきた。今の男子フィギュアが、その方向に進んでいるというだけでなく、すでにその戦いが始まってしまった現状を見れば、4回転という大技は確実に越えなければならない壁だ。今後パトリックにとっても、ショート、フリー両方での確実なスケーティングが必須となってくるーー失敗の余地は残されていないのだから・・』(スリプチュク氏)
ハビエルと同じくオーサーコーチの元で学ぶ17才の羽生結弦が、今シーズンの開幕戦であるスケートアメリカで、世界記録を更新した。
後略
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