黒澤映画にハマッたとはいえ、本当に好きな作品は限られていることに
いざ、ブログを書いてみて自覚し始めたーー今ごろ・・・(-。-;)
黒澤明
フィルモグラフィー
時系列
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酔いどれ天使 1948年 静かなる決闘 1949年 野良犬 1949年
醜聞(スキャンダル) 1950年 羅生門 1950年 白痴 1951年
生きる 1952年 七人の侍 1954年 生きものの記録 1955年
蜘蛛巣城 1957年 どん底 1957年 隠し砦の三悪人 1958年
悪い奴ほどよく眠る 1960年 用心棒 1961年 椿三十郎 1962年
天国と地獄 1963年 赤ひげ 1965年 どですかでん 1970年
デルス・ウザーラ 1975年 影武者 1980年 乱 1985年
夢 1990年 八月の狂詩曲(ラプソディー) 1991年
まあだだよ 1993年
※1948年以前の作品は、ひとつも見ていないので省かせていただきました。
初期の作品(1948~1952)は 『醜聞』 が特に好きだが
『白痴』ーードストエフスキー
なども好きな方だ。
良妻賢母で、笑顔がよく似合う妻のイメージとは全く異なる原節子が新鮮!!
醜聞 を観た時も思ったが、白痴 も、舞台は日本でありながら、何故か日本臭さ?を感じない。
建物とかインテリア、間取りなど現代風に思えて、60年以上も昔の映画なのに古臭さを感じないのは
私だけだろうか・・?
昭和29年の 七人の侍 に始まる時代劇達はどれも秀作揃いだが、何といっても
『用心棒』
だ。
痛快だし、ミフネがユーモラス且つかっこよすぎる。
さらに、早坂文雄の後を継いで黒澤映画の音楽を担当した佐藤勝の
音楽(用心棒 で米国アカデミー賞作曲賞にノミネートされた)がとても好い!
『隠し砦の三悪人』 は、ミフネが騎乗したまま矢を放つ技術に目を見張った。
そのまま絵になる。
地味な 生きものの記録 も、若いミフネの老け役が斬新。
しかし 『椿三十郎』 以降の作品に関しては、2つの作品を除いて、評価しづらくなってくる。
好き嫌いで書いているので、評価 などという言葉は相応しくないけれどーー
どですかでん 夢 まあだだよ に至っては、同じ黒澤明が作った作品かーー
と疑いたくなるほど、魅力に乏しい。
はっきり言って私には理解できないし、嫌悪すらもよおす部分さえある。
なので、繰り返し観た初期~中期の作品と違って、一度観た後二度とDVDを借りた記憶もない。
この群の内の例外のひとつは 乱
ストーリーは、シェイクスピアのリア王の翻訳物なので、目新しいものではないし好きでもないが
日仏合作であるこの映画の映像が素晴らしい。
映像美においては他の黒澤作品と一線を画していると思う。
残るひとつーーそれは
デルス・ウザーラ
黒澤以外の映画も含む全ての映画の中で、語り尽くせないほど好きな映画ーーー
ーー好きーーというより 愛している と言っても過言ではないほどの作品だ・・
