黒澤 ミフネ が組んだ初期の作品中、最も好きな作品が
『醜聞(スキャンダル)』 1950
監督 黒澤明 脚本 黒澤明 菊島隆三 製作 小出孝
出演者 三船敏郎 山口淑子
音楽 早坂文雄 撮影 生方敏雄 編集 杉原よ志
配給 松竹 公開 1950年4月30日 上映時間 105分
だ。
志村喬 が自分の演じた役柄の中で最も好きだと、実質的主人公である
弁護士の蛭田乙吉役の名を挙げたというーー
私が感じる黒澤映画の魅力は 『醜聞』 『七人の侍』 『用心棒』
などに見られる明快さーー正義感や善意の心、人情、優しさ などが
誰にでも判るように、すっきりと描かれているところ。
勧善懲悪のパターンでありながら、ハリウッド映画に見られるような
ひたすら悪を叩き潰すといった短絡的な描き方をしていない。
善である人間でも道を誤ることがあるーー逆も真なり、といった人間愛が見え隠れする。
ーー悪徳弁護士(志村演じる蛭田)が、娘を思う気持ちから、善人に生まれ変わる?過程などーー
単純明快にも拘らず、見終わった後いろいろ考えさせられさらに元気になれる
何か嬉しい気持ちにさせられるーーーそんな映画だ。
YouTube にもさすがに全編がアップされたものはなかったのでトレイラーのようなものですが・・・