それは、直感に過ぎなかったーー正解があるわけではない・・
ただ、男の子が見ていたのはーーというより、不確かな記憶として残る残像と
たった今、自分が見ているものとが違うことに違和感を抱き、
何度も同じ場所を見ては、その違いを埋めようとしているーーと感じた。
ーーー高窓は、その人生の(前世の)大半を過ごした
教会 の内部に在った。
↑の写真より、もっと黒い壁ーーその上部の窓から光が差し込んでいるーー
(画像検索した結果、スペインのゴシック様式の教会が、見えた映像に一番近かった)
男の子が辿っていた前世の記憶・・・
長いローブに身を包み、壇上で聖書も読みあげたのだろうかーー
一瞬、手を置いたカウンターテーブルは、自身が使った机との感触の違いでも確かめたか・・
紫のロングコートは、常に身に纏っていたローブに似ているーー
男の子を見た時に、フラッシュバックのように教会の内部が見えた。
そしてその行動や、衣服に至るまで
(自分で選んだわけではないだろうが、結果としてやって来た?)
そのひとつひとつに意味があると感じ、幼い子であるからこそ
前世の記憶を無意識ながらも留めていたからなのかもしれない、と思うのだった。
若い肉体を持ち、この世に生まれでてきたけれど、内なる魂は
前世での経験を秘めているーーそう考えたとき、私の目に映ったのは
幼い幼児の姿ではなく、老成した大人の姿だったーー
