イーコラムでは、エゾオオカミ(Canis lupus hattai)の絶滅理由については
明白であるとして、以下のように書いている。
エゾオオカミが絶滅した原因は、賞金付きの害獣 (1876~1888年)
として2000~3000頭が 駆除された 事が致命的だったとされる。
駆除された理由は「エゾオオカミが牧場のウマなどを襲うから・・・」という事になるが
その背景には北海道の開拓に伴う環境の変化や、1879年の大雪などによって
エサとなるエゾシカが減少した事が上げられる。
一方、ニホンオオカミに関しては
諸説あり、江戸~明治時代の狂犬病の流行によるニホンオオカミへの感染や
エサとなるシカの減少、イエイヌとの交雑による純粋種の壊滅などが上げられているが
何れにしても絶滅に至るほどの原因になるとは思えないミステリアスな部分を残す事から
現代に於いてもニホンオオカミの目撃情報が寄せられるのだとされる。
ニホンオオカミに関する原因としては、ウィキペディアを超える内容ではないが
エゾオオカミの絶滅理由に関して実は、イーコラムの記事を知る前に
JEE(日本環境国際交流会)のHPに、似た内容が書かれているのを見つけていた。
筆者;David B. Jack ~日本在住カナダ出身のプロカメラマン
ーーー200年前まで、日本には2種類のハイイロオオカミが生息しており
ひとつは本州、九州、四国のニホンオオカミ
もうひとつは北海道に大型のエゾオオカミが生息していました。
このころ 現れては農地を荒らす鹿 は農民にとって有害な動物で
その鹿を狩るオオカミ は農民にとって親しい存在でした。
そして、収穫への感謝がのちに、いつしかオオカミへの信仰に変わっていきました。
18世紀の中頃、オオカミへの価値観が大きく変化しました。
この頃 鹿と獣皮を狩る専門職 が割が良く、人気の仕事になりました。
その結果、鹿の頭数が減少してオオカミが人里に降りてくるようになったことと
ヨーロッパの影響により、人々のオオカミへの考え方が変化していきました。
狩人たちはオオカミを競合者とみなし、駆逐するためにオオカミ狩り
と、その際に毒を用いました。そして、これを機にオオカミは姿を消しました。
本州や四国、九州にいたニホンオオカミは1905年、北海道のエゾオオカミは1900年頃
を最後に、目撃例がありません。
また、皮肉なことに同時期に鹿肉の需要も減ったため 鹿が過剰に生息することとなり
その結果、保護されてきた森での鹿の害が増えてきましたーーー
害獣ーー鹿と獣皮を狩る専門職ーー
ニホンオオカミを狩る ことは、駆ることであった・・・
そんな職業にありながら、ニホンオオカミに対して畏敬の念を抱いていた前世の狩人ーー
イーコラムやJEEの内容が、どこまで真実に近いものかはわからないが
何故、ニホンオオカミを追っていたのか、そして撃とうとしたのか、の理由が
これであれば説明がつくような気はする。
そして、夫の前世の見始めに
はっきり
ニホンオオカミ
と、聴かされたことを考える時ーー
私は、前世を見ているつもりでいるが、実は 見させられている
と思うのは、こんな時である。
前世の夫が抱いた野生動物に向かう畏敬の念、
ひいては自然の掟に対する畏怖の念ーー
エゾオオカミもニホンオオカミも、絶滅その顛末には、とても悲しい理由があったこと
絶滅した種は、二度と蘇ることがないということを考えた時
愚かな人間(当然私を含む)の行いへの、強烈なメッセージーー怒りを込めたーーを伝えるため
ニホンオオカミに関わる前世を見せられたのではないか・・・
個としてのヒトは善であったとしても、集団になると個も種もないがしろにしてしまうーー
そのために失うものが、あまりにも大きいことに気づいた時は、すでに
取り返しのつかない状態になっているーー
そんな我々に対する警告の象徴として、夫の前世があり
愛すべき野生動物たち そして人間も含めた大切な地球の生き物たちへの
深い愛情に満ちたメッセージだったのではないか・・
写真 デイビッド・ジャック
