ある人物(自分も含めて)の前世を見るとき、最初に見えるものは
その当時の衣装に身を包んだ姿ーー侍のような格好だったり、ドレス姿だったり
そこから、周囲の風景に発展していったり、別の登場人物が見えてきたりする。
そうなれば、その人物の人生の全容までは見えないものの、執着していたもの
感情などが見えたりわかってきたりする。
それだけだったとしても、それは私にとっては一応成功例?だ。
けれど、姿かたちは見えてもその後の続きが一向に見えない場合がある。
これは、日にちを空ければ見える場合と、ついに見えないまま終わる場合とがある。
ーーその人に対する情熱の違い?
そんな区別を付けているつもりもないしーー
そして稀に、非常にインパクトの強い前世に出会うことがある。
それは、その人の現世での立場などと一切関係がない
現在平凡な人生を送っている人でも
映画にでもなり得そうなドラマチックな前世だったりして、驚くと同時に
とても感動したりするーー
私の場合、良きにつけ悪しきにつけ、どうやらその人の人生での一番の
ハイライト
を見せられるようだーー
今回の夫の前世は、その 稀 なうちのひとつだった・・
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ーー最初に見えた、地面を這うように流れる清流とともに見えてきたのは
皮をなめして作ったらしい茶のベルトのようなものを斜め掛けし
動物の毛をあしらった上着を身に着けた頑丈そうな体格の
男性の姿だった。
手には銃ーーー
マタギ・・・?
山中 であること 沢 らしい風景があったこと、そして服装からそう推測した。
感情を尋ねてみると
闘う気力ーー
推測はあくまで推測に過ぎない。
戦に向かうところか、それとも動物を狩る職業(マタギ)なのかーー
この答えからの判別はつかなかった。
そして衣装から 国 や 時代 を特定することもできなかった。
2~3週間が過ぎた頃、忘れていた夫の前世を思い出し
もう一度見直してみようと思いたった時は、非常に軽い気持ちだった。
にも拘らず、僅か数分で続きがーーそして
夫の人生のハイライトの全容が見えてきた・・
ーー深い森の中、潅木の間から1頭の動物が顔を覗かせている。
日本オオカミーー
そう 無言の声 は告げた・・・
