最初に見えた不可思議なものとは
ーー卒塔婆のようなものの群れ・・
人の背の高さより高い平たい へら
が、荒野に幾本も立てられている風景ーー???
という
家族や知人に尋ねても思い当たる節のない
ものだった。
ともかく、その光景の中に
友達の前世の姿ーーまだ戦争に赴く前
学生服姿の小学6年もしくは中学1年位の
目のくりっとした男の子がいた。
そして、その光景が消えた後に現れた映像は
風景画のように美しいものだった。
遠景に、細い煙を吐く山ーー
手前には、乾いた、白っぽい土にキャベツ
(のように見えた。実際何なのかはわからない)
のような形の野菜が並ぶ畑ーー
それは、夕焼けにでも包まれていたのか
全体が赤みがかっているーー
そして、そこが
炭鉱の町
九州
だ、と教えられた・・

