噴水の景色は、イメージとして載せた
前回の写真と同じではなく
長い長い列柱廊があり、それに沿って
その柱と柱の間にひとつずつ
同じ形、同じ大きさの噴水がずらっと
並んでいる。
水道の蛇口のようなところから
やはり水道から流れ出る水ほどまっすぐではない
水が、流れ出ている。
あたりの空気は爽やかで、噴水の水が
その爽やかさを、よりいっそう演出していた。
そして、その映像を見た瞬間
古代ローマ
だと、わかった！
列柱の映像も、今まで研究してきた？甲斐あって
すぐにそれとわかったのだが
実は、書物やネットで調べてきたものとは
少々違っていた。
列柱の長さーー
それが、異様（異常？）に長いのだ。
古代ローマ に関しては、ポンペイに代表されるごとく
また、歴史が長いうえ、領土が非常に広かったので
遺跡が各地に残されている。
そのため、建造物の当時の姿も容易に想像できる。
見えた列柱は、街中に位置する公共建築物に
付随するものではなく、戸外ーー個人の邸宅の庭
などに造られたものだ。
知る限り（私のわずかばかりの知識の中）
思い浮かんだのは
小プリニウス（『博物誌』の著者の甥）
の 幻の大邸宅 だった。
本人による詳細な記述が残っているため
様々な研究家が、邸宅の間取りなどを
ネットや書物に載せているが、夫々微妙に違っている。
いくら記述が残っていても、2千年も昔の
正確な建造物の詳細は、実際のところ
わかるはずもないというところか・・・
映像で見た列柱の異常な長さは、あきらかに
皇帝クラス、もしくは、財力に富むプリニウスのような
大貴族のみが建築し所有できるものだ。
つまり、Ｎ先生の前世が
ローマの上流社会に属する人物であることを
示していた・・・
