先月、同僚の父親が亡くなった。
体調を崩し、病院で見てもらった時は
すでに手の施しようのない状態だったそうだ。
同僚のショックは大きく、仕事に厳しいその人の
目には、当初幾度も涙が浮かんでいたものだ。
亡くなってひと月半ほどは、気持ちも落ち着いたのか
父親のことを話題にすることなく、いつもどおりの
勤務を続けていた。
ところが、四十九日を目前にして
私との会話の中で、いつのまにか久々に
そのことが話題に上っていた。
そして、やはり同僚の目は潤み始めたーー
真剣に話す同僚を見るうち、何故かふと
お父さんは、どこにいるのだろうーー
と思い、思った途端何故か スイッチ が入ってしまった・・・
ーーー見えたのは、同僚の右斜め後ろに
張り付くように？立つ、お父さんらしき姿ーー
同僚は、体格も良い１８０ｃｍほどもある男性だ。
しかし、お父さんらしいその人は、同僚よりも背が低く
（１７０ｃｍ超ぐらい）少し痩せている。
グレーのポロシャツのような上着に、黒っぽいスラックス・・・
髪には白いものが混じっていたーー
ーー亡くなった身内ーー例えば両親なり祖父なりが
その子や孫の後ろに立っていたりするーー
などという話をＴＶなどで見たり聞いたりする。
以前から、どのように見えるものなのだろう、と思っていた。
興味はあったが、かといって見たいと思ったわけでもないし
見えるだろうとも考えなかった。
この場合も、見えたーーというよりは、前世を見る時のように
目を開けたままの状態でーー但し、物語が見えたわけでもない
フラッシュバック？みたいに瞬間的に見ただけ。
翌日、お父さんの体型など、さりげなく聞いてみた。
すると、同僚の答えは、上記と同じようなものだったーーー
同僚の体格がいいので、お父さんも同じような体格の人
だとずっと思っていたため、体格の違いは
姿を見た時から意外に感じていたーー
答えを聞いて、やはりそうだったのか
とも思うが、詳細な情報までは見えなかったので
何とも言えない感じだ・・
ただ、前世以外のものが見えたことには驚いた。