母である女性は、ログハウスのような家の扉の前で
水をいっぱいに満たしたバケツ(木製の樽みたいな造り)
を両手にぶら下げたまま、前世の私を見つけた途端
満面の笑みを浮かべた。
ーーーそしてその母は、テオティワカンの前世での妻だ・・!
すぐにそう思った。
さらに
ロシアの前世での女ともだち
マクシミリアンの娘 マルガレーテ・・・・
みな、顔立ちがとてもよく似ていることにも気付いたーーー
家の前には、粗い造りの頑丈そうなテーブルと
椅子が置かれていて、そこに父が座っている。
肥っていて、顎髭は伸び放題ーー
パイプをくゆらし、くつろいでいた。
母の名は
エリザベート
父の名を
ヨハン
そして、前世の少女は
マチルダ
だった。
そして、地名は
T i ・・・
で始まることが判ったので
単純に 『チロル』 だろうと思い
ブログの題を、『チロルの前世』とした。