食はいのち  その二 | オルター中京

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胃洗浄をしなければ 助からない食べ物

生協で購入した中国ギョウザを食べて、救急車で運ばれた事件がありました。
警察庁の調べによると、3200ppmや5000ppmの有機リン系の農薬が検出されました。
 
5000ppmとは、1kgのギョウザの中に実に5gの農薬が含まれていたことになります。
これが農薬でなく塩や唐辛子などであれば、とても食べることのできない味となります。
中国食品の農薬汚染は中国の各地の工場製品からも見つかり、水産加工品にも及びました。

このことが意味することは、テロや事件ではなく中国では農薬はあたかも食品添加物のように用いられていることを意味し、使用方法をよく理解していない人々が保存剤のように使用し、しかもよく混ぜもしないで使用したためむらができ、濃度のとくに濃いところがあったということと推察されます。

そういえば、オリンピック前の中国は、空港に「もっと農薬を使おう」というスローガンが掲げられていたくらいです。
要するに均一に混ぜられていたら多くの人がゆっくりと殺され、片寄っていたから胃洗浄しなければ助からなかったということです。

日本への中国食品の輸入がこの事件で下火になったかといえばそうではありません。
かつてないデフレ不況の中で安売りの生協・スーパーがこぞって今も輸入し続け、事件当時を遥かに凌ぐ輸入量となっているというのです。

原産国名表示は50%以下からしなくてよい、居酒屋では表示の義務がないとか当然のこととして偽装もあって、消費者には分からないのです。

 

全国民が2度ガンになる ポストハーベスト農薬汚染

中国のほうれん草から180ppmという国の基準値(農薬の種類にもよりますが、ほうれん草の基準は0.01~2ppm程度)を遥かに超える農薬の残留が検出され、規制を受けたことがあります。

濃度からみて、畑で使用された農薬ではなく、収穫後に保存性を高めるために農薬を使ったと推察されます。農薬は必ずしも畑で使用されるだけではありません。
アメリカからの大豆・小麦・とうもろこしなどの輸入穀物やりんご・グレープフルーツ・レモンなどの輸入果物は、収穫後浴びるように農薬が保存目的で使用されています。 
これをポストハーベスト農薬といいます。

輸入大豆の発ガンリスクを計算したことがありますが、実に60%。
日本国民の6割が現状のまま生涯食べ続ければガンになる異常なレベルです。

かつて淡路島のモンキーセンターで生まれたサルの4頭に1頭が奇形ザルだったということがあり、研究者達が調査に入りました。
そして輸入大豆や輸入小麦に含まれる農薬が原因だとつきとめました。
現在も日本人はこのサル達と全く同じ境遇のまま、ポストハーベスト農薬にさらされています。

医学的にみると食べものに農薬をふりかけるなどとはもってのほかのことといえるのだが、実は政府はこれを合法としています。
テレビや自動車を輸出するために、かつてアメリカと取引をしたからです。

国が許可した当時、食品衛生調査会の座長を務めていた医師の山本俊一東大名誉教授は、最後まで反対を貫いたが役人達のいうことを聞く委員達によって多数決で押し切られたことを「わが罪」という本で証言しています。 
国は基準を守ればよいとしていますが、国による検査体制はお粗末で、事実上はほとんどが野放しです。

たまに発表されても、当の品物は国民の胃袋に入った何ヵ月後かに発表するというあり様です。
また、このppmレベルの基準値そのものも医学的根拠は乏しく、できればその100万分の1のpptが規制レベルとして望ましいと考えます。
発ガン性が確認された食品添加物は許可しないとしたアメリカのデラニー条項の精神に照らせば明らかなことです。