オジャリアからBar FORTIFIED | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

昨日はワインスクール講師の友人の誘いで麻布十番のBar FORTIFIEDさんへ。


『フォーティファイド』って何?って思われる方が大半だと思います。ワインの種類の一つで、スパークリングワイン(シャンパーニュなどの泡の事です)、スティルワイン(皆さんがワインと聞いて思う浮かべるだろうワインです)がありますが、この他にフォーティファイドワインという種類があります。


日本語では『酒精強化ワイン』と訳されますが、ワイン醸造の過程でアルコール(ブドウから作られた蒸留酒)を添加してアルコール度数を高めたワインの事です。


世界三大フォーティファイドワインは、スペインのシェリー、ポルトガルのポート、同じくポルトガルのマデイラになります。名前だけは知ってる!飲んだことある!という方もいらっしゃるかと。


その昔、15世紀、16世紀のスペインやポルトガルが世界を征覇していた頃、船に積まれていたワインはフォーティファイドだと言われています。当時は現在の様なガラス製のボトルは存在せず、樽のまま船に乗せられ海の男たちの宴に用いられたのでしょう。樽に満タンに入っていたワインも飲むに連れて空気の比率が増え、酸化し、ビネガーになってしまいます。ですが、フォーティファイドワインだとアルコール度数が17度〜20度近くになりますので、ビネガーにならず海の男たちは宴を楽しめたのではないでしょうか。


余談ですが、日本で最初にワインを飲んだのは信長と言われています。『珍陀酒』を飲んだと文献に残っている様ですが、「ちんた酒」と発音されます。ポルトガル語で(スペイン語も同じですが)赤ワインの事をビーニョ(スペイン語はビノ)ティントと言います。このティントがチンタになった説が有力の様です。そして、このワインはフォーティファイドワインの一つ、ポートワインではないかと言われています。


いつに増して前置きが長くなりました。


麻布十番のBar FORTIFIEDさんへ行く前に、恵比寿のバル・デ・オジャリアさんへ。シェリーバルです。


レブヒート(マンサニージャの炭酸割)で喉を潤します。


おつまみのタラコのマリネをいただきながら、レブヒートをチェイサーにアモンティリャード(ペマルティン)。


飲んでいる間にテイクアウト用のタパスとパエリアを作っていただいたのでした。


恵比寿から麻布十番まで都バスで移動すると乗り換えなく最短で行かれます。地下鉄の乗り継ぎって結構時間かかるんですよ。


Bar FORTIFIEDさんへ。


良い子は真似しちゃいけません。タパスとパエリア持ち込みです。茗荷のカクテル。シェリーと炭酸で割ってあります。


タパス盛り合わせ(オジャリアさんの)。


パエリアの写真撮るの忘れたちゃいました。右手に写っているのがそうです。


これは2杯目のカクテル、スダチのカクテル。これもシェリー使ってます。


バスク風チーズケーキもオジャリアさんからの持込み。ペアリングはポルトガルのモスカテル、セトゥーバル(産地)。20年熟成だそうで、モスカテル特有の紅茶やハチミツの香りは控えめでしたが、アフターすっきりでビター感があり、〆にぴったりでした。


無理を承知で持込みさせていただき、感謝です。