人間、特に異性間における人間。

 息を吐くように嘘をつき、気分で約束を反故にして謝りもせず、他人を平気で欺き良心の呵責もない人間たち。

 そのような人間たちに、何度嘘をつかれようと、何度裏切られようと、何度欺かれそうになろうと、それでも私は人間を信じ続けたい。

 裏切られたからといって裏切り返すことなく、都合の良い嘘はつかず、正直に生き、誠の道に違わず、変わらず清く潔く歩む。


 人間的な深みの無い幼稚な者に限って打算で行動する。打算で他人を出し抜いたり欺こうとするが、所詮は浅はかな人間の考えることで、こちらからは手に取るように何を考えているかわかる。

 誠の心を持った人間に浅ましい打算や、身勝手な欺瞞は通用しない。

 最終的には誠が全てに勝る。これは真理だ。

 損得や合理性の問題ではない。

 神の摂理に沿っているかどうかの話だ。


 世の中に屑のような人間が増えてるとして、それらと遭遇して嫌な想いをしたとしても、何も悔しがることはない。

 自分がそのような者たちと同じにならなければ、何も悲しむことなどない。


 一見お人好しで騙されそうに見えて、実は強い信念に貫かれて生きてた人間こそが、本当の意味で最後まで存在する。それは死後世界も含める。

 これは摂理だ。

 くれぐれも世の中に流されて、これから淘汰され消えゆく大多数の人間の一人にならぬよう、ぶれずに誠を貫いてゆけ。

 その時が来てから改心しようにも、もう遅いのだから。