みなさまこんにちは。
今日は良い天気ですね
昨晩は、
静かに雨降る夜でしたが
ふと
懐かしい曲を聴いていました。
いくつかある思い出の
曲の一つ…
それは、
ベートーヴェンの
ピアノ・ソナタ第26番「告別」です。
あれは確か
小学4〜5年のころ
だと思うのですが、
ピアノのレッスン曲が
ベートーヴェンのソナタ 「テンペスト」
だった時のこと、
学校から帰宅して、
少し休んで
ピアノの練習です。
ハノンやツェルニーなど
ひとしきり練習曲をやり、
いよいよ、あのテンペスト(第17番)
に取り掛かりますが、
その度に、
家にあった
こちらのベートーヴェン全集のレコード↓
を聴いていました。
ヴィルヘルム・ケンプの演奏
Wilhelm Kempff(1895〜1991)
ケンプのベートーヴェンは
本当に素晴らしいですよね
当時のピアノのお部屋には、
寝転ぶにもちょうど良い
ソファがあって(笑)
↑使用法を間違えてますが
そっとレコード針を落とすと、
そのソファに寝転んで、
ケンプのテンペストを聴くという
お決まりパターンでした。
*寝転びながら鑑賞は、当然⁉︎
他の曲でもやっていましたが
「テンペスト」
かっこいい曲!
そして
すごい演奏だ!!と、
ソファの上で横たわりながら
感服する小学生。
ベッドのように
体は伸びて気持ち良いし、
なにより
音楽も演奏も素晴らしいし、
気分は最高
続いて…
ここからです。
さて練習に戻らねば!と
起き上がるはずなのですが、
なんだか気持ち良くて、そのまま
寝転んでしまっていました。
すると
レコードは次の曲「告別(第26番)」に
移るのでした。
先程までの、
あのドラマティックな
テンペストの第3楽章とは、
全く別世界に連れていかれます。
この曲がまたステキなんです。
特に私は、第1楽章の「告別」が
とっても好きです。
ちなみに第2楽章には「不在」、
第3楽章は「再会」
と記されているそうです。
第1楽章♪
神秘的な始まり方で、
初めて聴いた時は驚きました。
変ホ長調、あの始まり方。
はるか遠くから、
薄明るくて、
でもなにか悲しいような
なんとも不思議な世界。
なんて大人な曲なのだろう??
と、子供ながら心打たれ、
聴きいってしまっていました。
まずは
第1楽章を、いい曲だなぁ〜と、
寝転んで(笑)聴きます。
続いて第2楽章(「不在」ですね)。
第1楽章と雰囲気は変わり、
始まりの少し雲行きの怪しい世界は
覚えているのですが、
なぜか毎回、
第2楽章の途中から、うとうと
夢の世界に入ってしまい
(一日の学校が終わって、眠くなるのです)
どんな曲なのか、
最後までは
覚えていないのでした。
でもやがて、
賑々しい音楽になっていたらしいのは
遠い世界で、うつらうつら覚えています
(第3楽章なのですね)
「テンペスト」が課題の間は、
毎日レコードで、こうして
ケンプの演奏を鑑賞し、
続けて
「告別」ソナタも聴くというのが
お決まりコースでした
懐かしいです
今思うと、とっても
贅沢な練習タイムでした
こうして名演奏を、
毎日子供の時に、
普通に、
身近に(リラックスしすぎですね笑)
聴けたというのは、
ものすごくありがたいことだったなと
つくづく思います。
もちろん他のベートーヴェンも、
沢山聴きました。
そんなわけで、昨晩
ふと聴いてみたくなり
この曲を
聴いてみましたが、
何十年も前の
懐かしい情景も気持ちも
浮かんできてしまい…
同時に改めて
感謝の気持ちでした。
もちろん、
レコードの片面が終わって静寂の中、
「ん??」と目が覚めた小学生は、
バッチリ復活し、
再び練習に戻るのでした
久しぶりの「告別」、
相変わらず素晴らしく、
温かな気持ちになって、
心地良い眠りにつけました
さて、
W.ケンプといえば、
私のラテン名曲アルバム
『Latina/内なる印象』の
ジャケット風景は、なんと!!
ケンプが晩年住んだ家なんです
イタリアのポジターノにあります🇮🇹
とっても美しいところです。
↑CD演奏に寄せてくださった
濱田滋郎さんの色紙と一緒に
みなさま
ぜひ、聴いてくださいね!!
さてそして、
みなさんの思い出の曲は
どんな曲でしょうか??
私のアルバムの中からも
お気に入りの曲が
出てくれていたら、
嬉しいです
大木和音アルバムたち
どれもオススメです
ぜひ聴いてくださいね!!
そして
大木和音チェンバロリサイタル
今から告知しておきますので、
予定に入れておいてくださいね
◾️9/14(土)15:00〜
高崎芸術劇場
◾️10/25(金)13:30〜
所沢市民文化センターミューズ
感動のケンプの家にて
こちらも是非!!お読みください