今回も読んでいただいて、ありがとうございます。
前回は、僕がALSの診断を受けるまでのお話でした。
ここでひとつ大きな問題が。。。
実は、当時『単身赴任中』だったんです。
脚の症状がどんどんエスカレートする中で、
仕事や買い物、食事の支度・片付け、掃除、洗濯、そして通院などなど…
振り返ると、、、職場で転んだり、自転車に乗っていて転倒したり、はさみを持ったまま転んだり…
いろんな場面でコケてたのを思い出しますね。
(運良く、ケガをしたことはありません。)
症状のことは、
「どうせ、たいしたことないだろ」
などと甘く考えていたので、家族への連絡もテキトーでした。
ところが、結果はまさかのALS…
とりあえず妻には『速報』を入れました。
でも、単身赴任は『続ける』の一択でしたね。
不安な気持ちはもちろんありました。
それでも、上司にすべてを相談してギリギリまで頑張ってみようと。
何でも相談できて、理解のある、今でも尊敬している上司です。
当時はALSと『闘う!!』というスタンスだったので、なんでもムキになってやってたように思います。
(今思えば、だいぶ無理して疲れてましたね。)
ある日の早朝でした、、、
「杖だけでは歩けない…」
「そろそろ限界か…」と感じた瞬間でした。。。
でも、迷いはありません。
(これはゲームオーバーじゃない。ここからが本当のスタートだ!)
「助けてほしい…」
今、僕が毎日笑っていられるように、、、
僕を変えてくれた存在、、、
僕がいちばん尊敬する人、、、
電話の向こうには『妻』がいました。
いつもと同じ無機質な返事なのに、
『なにかの覚悟を決めた妻』
と出会えたような、、、僕がホッとしたのを覚えています。
その日の夜、、、
家族がいる自宅で、寝室の自分のベッドで、ひさびさに熟睡しました。
僕が自宅に帰ってからは『セカンドオピニオン』で転院することになります。
次回はそのあたりのことを書けたらなぁ~と思います。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。