とは言っても一般的なTシャツ、ポロシャツの洗濯についてではありません。
医療用ユニフォーム スクラブや白衣の洗濯についてです。
通常は購入したユニフォームは、
勤務している病院に出入りしている業者で洗濯することになります。
出入りの業者とは、リネンサプライヤーという
シーツや手術着、検査着、患者様への貸出用の寝巻など
繊維製品すべての洗濯を請け負っております。
対象品の性質から、
汚れのみならず細菌や血液なども落とさないといけなくなります。
そのため、当然家庭洗濯では必要とされない大型の機械と、
とてもハードは洗濯をしています。
ハードな洗濯とはどういう洗濯方法かと言えば、以下の通りです。
※業者によって方法が変わります。
■ 50℃以上での高温での洗濯、
■ 家庭用とは違う強い薬剤による洗濯
■ 120℃以上の業務用乾燥機による乾燥
家庭とは全く違う上記にようなリネン業者洗濯では
プリントの耐久性が落ちてしまうのは、ふつうに考えればお分かりになると思います。
高い温度がインク影響を与えます。
高温によって早期にインクが劣化し、割れ、剥がれが起こりやすくなります。
そのため、弊社でもプリント製品をリネン業者で洗濯した場合の品質保証はできません。
という説明をさせていただいておりますが、
とは言え製作会社としても簡単に落ちない工夫もしなければなりません。
そこで弊社は、生地に対するインクの定着(固着)を強めるために、
撥水生地への定着を強める強度を上げる接着剤の役割果たす薬剤をインクに混ぜることで
プリントの剥離を少しでも遅らせるよう工夫をしております。
その分、プリント代はアップするのですが、
プリントが落ちていないという理由で、プリント代が若干高くても
リピートオーダーをいただけるお客様が多いです。
インクの改善する前は、実際に落ちてしまったというご連絡をいただくこともあったのですが、
上記のようにしてからはそのような連絡がほとんどなくなりました。
さらに、お客様から納品した製品の業者洗濯1年後画像の提供をご協力いただき、
製品の洗濯後の状況をモニタリングしております。
お客様からいただいた画像を紹介します。
どちらも納品から1年以上が経過しており、
病院出入りのリネンサプライヤーでの洗濯です。
プリント製品ということでアイロンはかけてもらっていないということです。



特に白のインクについては2度~3度重ねてプリントするため、
洗濯によって表面のインクが少しずつ削れても、そもそもの
インクの厚さがあるので、白度が大きく落ちません。
本来であれば、公式な洗濯試験によって数値を公開するべきなのですが、
リネン業者洗濯によるプリントの洗濯試験を繊維の検査機関が実施していないため、
公式なデータを取得することができず公表できておりません。
そんなことで、アルファユニオフィシャルサイトでは情報は掲載できませんが、
この場を借りてご紹介させていただいております。
「一般的なプリント製品の洗濯方法についての注意事項」
根本的な解決のご提案としては、洗濯に強い刺繍をおススメし
切り替えていただくことです。
刺繍であれば、コストが高いということがハードルとなってはおりますが、
立体感と存在感に加え、耐久性の高いということで
実際に購入いただいたお客様からはとても高い評価をいただいております。
結果、この2~3年は
見積り依頼やお問い合わせの8割が刺繍加工でのマーキングとなっています。

「刺繍について詳しくはこちらから」