小さな図書館で時間を潰す
随分と散らかった図書館だけど
床に無造作に置かれている本を手に取り
数ページをめくって また元の場所に戻す
そんなことばかりを繰り返していた
蝉の鳴く音が なんとなく必死に聞こえて
なんだか 落ち着かない気持ちになる
部屋に立ち上る煙を見つめて
そんな気持ちを落ち着けようと努力する
怠慢な空気と共に 喉の奥に吸い込んでみる
改めて吸ってみると 意外と悪くないかも知らない
紡いだ言葉を 紙にまとめてみる
統一性を持たせて それらをホチキスでまとめる
思い立ってそれを封筒の中に押し込む
週末の街 汗をかきながら自転車で進む
昼だというのに暗くなった郵便局を見つけて
首相の進める民営化もあながち捨てたもんじゃないと思う
用意された仕事を機械的にこなして帰宅
妙な爽快感が体の中を通り抜けた
生暖かい空気で包まれるその場所は
今も変わらず 散らかった小さな図書館だった
僕は自分の為に用意されたベッドに腰掛けて
飽きもせずにまた読み進めることのできない本をめくるのだ



