救われないと叫んで
誰かが気づいたとしても
救ってくれるわけじゃない

同じこと考えてるんだと
共感しても与えようとしない
自分がそうだろう?

好意を持ってくれた人を大切にできないで
誰が自分を救えるんだっていうんだ

宗教は無償の愛を与えろって説く
欲を捨て善行をせよ
さすれば救われる

重いよ 凄く重い

溢れ出てくる欲望を捨てろって?
表面上は簡単さ
相手を想えばいい
自らを犠牲にすることなんて慣れてるさ

高齢者に席を譲る
喫煙スペースで煙草を吸う
相手の話に合わせる

けれど 本音では思ってる
俺だって疲れてるんだ
何寒い目で俺らを見るんだよ
この話早く終わらないかな

奉仕の気持ち?
そりゃ 喜んでもらうのは嬉しい
感謝の言葉なんてもらえれば
いい気持ちになるよ

でもね 思うんだ
自分を救ってくれって
宗教じゃ自分は救えない

あらゆる救済を知っても
自分は幸せになれないんだよ

欲というものは面倒なもので
満たされればまた生まれるんだよ
大好きなあの娘と仲良くなったって
一緒にいることを望み
身体を求めて
距離を置いて欲しいなんて言うんだろう

自分にとっての救いってなんだ?


欲しいものを手に入れること?
性欲を満たすこと?
腹一杯飯を食べること?
無抵抗な虫を踏み潰すこと?
いなくなってしまうこと?



ココロの涙が溢れて
身体を満たして
裸のまま 笑っていられたら
200709240649000.jpg

自分以外の人が生活をしている


朝一の図書館に群がる人
それぞれの時間を過ごす
雑誌を読んだり資料を手にしたり

朝刊を真剣な目で眺めたり


僕は図書館を一周して

文庫本の棚から一冊と

予約していた書籍を受け取った


夏の暑さが和らいで

秋を感じる風が吹く

半袖か長袖かを悩むようになった


変わらない日常が

常に変化し続けて

僕を取り囲む




今日は良い日で

明日は悪い日

明後日に落ち込んで

明々後日はケロッとしてる



僕を揺さぶらないで



部屋の電気を落として

目を閉じたとき

妙な不安に襲われる


永遠に目を覚まさない自分 

それを見つめる自分

ベッドに横たわる自分

付き添う誰かの背中


ダレなのかはわからなくて

性別すらもハッキリしない

悲しんでいるのか

穏やかな顔をしてるのか


自分だと認識している人物が

自分自身なのかもわからなくて

ただただ その部屋は

夕暮れに包まれている


やがて 陽が沈んで

真っ暗闇になって

夢から覚める



200709221940000.jpg
一人じゃないって
わかっているつもりだけど

なんだか
虚しくって
寂しくなるんだ

自転車で虫を踏み潰してしまったり
鍵がなくて玄関の前に閉め出されてしまったり
夜の風が何だか気持ちいいってことが

わかってる
わかっているんだよ

『心の虚しさ=孤独』
ではないってことくらい

踏み潰してしまった虫は故意じゃないし
家の人はいつか帰ってくる
夜の風は他の誰かにも吹いている


ただ
知っておいて欲しいんだよ