応答願ウ ココハ宇宙ノ彼方
今日モ僕ハ ココニイルヨ


発信機に向かって語りかける
貴方の元へ送り続ける言葉


遠ク見エル 僕ノ故郷
今日モ地球ハ蒼カッタ


僕の事を忘れてしまっただろうか
随分と昔のことに感じるよ
一人 歩き続けて来た道のり


聞コエテクル 僕ラノ鼓動
ヒトツ ヒトツ 確カニ聞コエル


問題ないでしょ 僕一人が消えても
泣けてくるね それでも流れる日常


閉鎖的無重力空間
今日モマタ 一人デ考エル


いつか考えたっけ 四畳半の部屋から
空を見上げて 星を君に例えたりして
君の場所は 僕しか知らないって


流レル血潮 透キ通ッタ細イ腕
見ル度思イ出ス 僕ノ身体


手を伸ばしてみる 宇宙に光る地球へ向けて
届くはずないとわかっていても 届いてくれないかなって


○月×日
今日モ通信試ミルガ 応答ハ無シ
静寂ガ 僕ノ心ヲ締メツケル


君に会わなきゃ良かった 君を見つけなければ良かった
そうすれば僕は 孤独を知らなかったから


窓辺ノ花瓶ニ 花ガ咲ク
見タコトノナイ 僕ダケノ花


ねぇ 優しさってなんだろう
形あるものじゃなくて 感じる気持ち
誰に話すでもない 僕のひとりごと


コノ宇宙ニモ 神様ガイルノナラ
叶エテオクレ 伝エテオクレ


ここにいるよ いつだって呼んでるよ
ここにいるよ 忘れないで・・・


行キタイ場所ナンテ 本当ハ無カッタ
憧レダケデ 飛ビ立ッタンダ


あれこれ詰め込みすぎた大きな鞄
背負ったものを 少しずつ置いてきた
置いてきたはずなのに・・・


メーデー メーデー
本日モ通信試ミルガ 応答ハ無シ


今頃気付いた 僕の本当の居場所
響く救難信号 強く 強く 願う

届いておくれ ここにいるよ


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affected by 『星の鳥』 of BUMP OF CHICKEN

規則的に並べられた机に

規則的に配置された僕ら

様々な後姿を見つめながら

スピーチを聞く僕ら


ユーモラスに笑顔で話したり

固い表情で緊張した面持ちで話す僕ら

多少見慣れたけれど

完全に打ち解けたわけ、ではない


高めに設定された空調に

火照った身体を持て余す

ぎこちない笑顔と擦れた言葉

別に 怖くなんて、ない


スピーチしたり

グループワークしたり

少しずつ距離を縮めていく作業

世間話なんかしながらね



私服姿で街を歩いている時

リクルートスーツで歩く三年生を見つける

僕らは もう それとは 違う 僕ら

黄昏てなんか、ない


彩られたイルミネーション

色づく街と重ねられた洋服

溜め息交じり 週末の繁華街

もう 戻れはしない日々



決して さびしくなんか、ない

20071214160745.jpg
煙草を吸いながら
空を見上げてみると
沈む夕陽が見えた

木々は葉を落とし
風景はすっかり冬模様
何だか少し寂しいのは何故だろう

時折吹く風が
コートの裾を揺らし
冬を実感する

卒論で頭を抱える学生達
気晴らしに僕の向かいで
煙草の煙を揺らしている

長いようで短い大学生生活
もうすぐ終ろうとしている
初々しかった自分は
もうここにはいない