03 ゆきどけ射し込む光が冬の大地を照らす 大地に一筋の道ができる 白い絨毯に花が咲く 夢の終着点 希望の花 花は何色に輝くでしょうか あなたの心の花は 太陽が絨毯を溶かす 川ができ 谷が生まれ 虹の橋がかかる 白い世界に色が付く
浸かる今は静かに眠っておく 瞼を閉じた中の暗闇に潜む 自分の殻の中に篭もる 外が恋しくなる でも 瞼を開かない 気持ちが浴槽を満たしていく 想いがゆっくりと溢れ出す 誰も気がつかない 泉のように想いが流れ出る 私は慌わてて助けを求める 心の浴槽で 私は溺れる 時間はゆっくりと進んでいく もう駄目だともがくのを辞めた時 浴槽の水は温かいお湯となった 溢れ出てきた想いは静かになる 想いが暖かく私を包む 全身の力が抜けて気持ちが休まる どうしようもない想いに浸かる どうでもよくなる じっくりといこうよ ゆっくりといこうよ
何度も行きたくなる映画館人通りの少ない路地を曲がる 電気の消えた風俗店の看板 その中に潜む黒ずんだ映画館 透明の壁越しのチケット売り場 掌に収まる小さなチケット 味の薄いポップコーン 汚れた重い扉 ガラガラの席にポツンと座る 篭ったBGM 開演を知らせるブザー 静寂 赤黒い暗幕がゆっくりと開く 映写機の単調なリズム 時折途切れる音声 突如差し込む外の光 街のざわめき 映画を批評しあう声 日常へと戻る過程…