さよならを言うことが苦手な僕は

またあしたと言って今日まで歩いてきた

昨日の出会いが今日続くともわからない

まったく違った場所にいるかもしれないのに


過去を思い出すことが苦手な僕は

その現在(イマ)という瞬間を繰り返していた

昨日の出来事が今日続くともわからない

未来を思い描くことすら容易でないのに


不器用な僕は一体どれだけ伝えられたろうか

どれだけの想いを宙に揉み消してしまったんだろう

今こうしていることが不器用の延長だというのなら

きっとこの先も僕は不器用で在り続けるのだろう


バイバイと手を振って別れを告げ

古き良き日を思い描きながら

その様子をみんなに話すことができたなら

今ここにいる僕は存在しないのだろう

怒られている人を見た

褒められている人を見た

呆れられている人を見た

いいかげんな人を見た

おっちょこちょいの人を見た

真面目な人を見た

不真面目な人を見た

鈍感な人を見た

敏感な人を見た



すべてを含めて大好きです

眠りの国の王子は

布団という愛すべき棺に

包まれて今日も眠る