私は美人だ!

可愛い!!










はい、嘘です。

自己贔屓なしで、ブスです。

ブスと言っても、そこまでではない。ちょいブスだと思う。

スッピンは地味な女だ。






中学一年の頃、通学途中で高校生ぐらいの男がいた。

(制服ではなく、だらけた私服だった)

見た目から素行が悪そうだったので、目が合わないように下を向いて歩いた。


男は友人と携帯で会話しており、声が聞こえた。



「今、目の前をブスが歩いてる。ほんとブス(笑)」



目の前…私しかいない。



あの日からだ。

自分の顔に強くコンプレックスを抱くようになったのは。



兄たちからは、よく顔のことを言われた。

ブス、ブス言われた。

自分たちだって、私と似たような顔してるくせに。




男兄弟のなかで育ったので、ファッションとか化粧がわからなかった。

服は兄たちのお下がり。黒や茶色、深緑などの服ばかり。新品などは買ってもらえなかった。

男みたいな服を着て、ブス度も増しただろう。



化粧を覚えたのも大学に行ってからだ。

「覚えた」というよりも、周りについていくため、見様見真似で塗りたくってただけ。



ブスあるあるだが、ブスほど新しいヘアスタイルやファッション、化粧にチャレンジできない。

似合わなかったら、より悲惨でしょ?