お隣のメーガンは我が家のオーナーの妹さん。一人暮らしで、チベット仏教をこよなく愛する一人暮らしの女性。何かと頼りになるローカルの白人さんである。
数日前のこと、そのメーガンの家に泥棒が入った
その日、私たちは、いつものように夕日を見ながらラナイでカクテルを飲んでいました。日が暮れて30分もした頃、メーガンが車で帰ってくる音が聞こえました。すると、彼女の飼うチワワが激しく鳴く声と共にメーガンが男の人と話している声が聞こえてきました。
彼女は社交的な人なので、たくさんの人が彼女の家に遊びに来ます。なので、この日も「友達でも来ているのかな?」と思い気に留めていませんでした
次の日の朝 になり、メーガンから電話が入りました。そして彼女は前の晩に起きたことを話してくれました。
前の晩、彼女が家に着き、玄関の鍵を開けようとしました。しかし玄関の鍵はすでに開いていました。
「あれ?うっかり閉め忘れたのかな…」
と思い、家の中へ入ったメーガン。その時、寝室から何やら物音が・・・そして2匹の飼い犬が吠え始めます。
寝室に入ると、そこには上半身裸の男がクローゼットをゴソゴソと物色していました!
電気を点けその男の顔を見ると、その男はなんと知り合いのハワイアンローカルの男でした
時間は戻ってこの数時間前のこと、メーガンの弟のジョンは彼の持つビーチハウスに行きました。
ジョンのビーチハウスは海のすぐ横に建つ古いお家。ハワイがアメリカになる前からハワイ島に暮らす彼のファミリーは、普通の人が買えないようなハワイアンローカルしか住んでいないような、すごく眺めのいい土地に家を持っています。
この日ジョンがビーチハウスに行くと、お隣のハワイアンローカルの男が話しかけてきました。
「ハイウェイまで乗せていってくれない?」と。
ハワイ島はヒッチハイクする人が多いところ。しかしこのコロナのご時世、何が起こるか分からないからヒッチハイカーは乗せたくないという人も最近は多い。
でも、さすがにお隣さんに「乗せていって」と言われては断るわけにもいかず、ジョンは彼を乗せてあげることにしました。そして、ハイウェイの我が家の近くで彼を降ろしました・・・
もうお察しですか?・・・
お隣のメーガンの家に入った泥棒は弟のジョンがヒッチハイクで乗せてきたこのハワイアンローカルの男でした
私の住むハワイ島のサウスコナのビーチ周辺は、ローカル (ハワイ生まれハワイ育ちの人たち) が多く住む地域。荒くれ者も多く、ケンカやドラッグ、盗みや汚職などの違法な話はよく耳にします。しかも、狭い地域だから犯人が顔見知りなんてことも多い。
盗みに入った彼は以前から色々な問題を起こしていて、彼の家族もお手上げ状態。そして、いつもICE(覚醒剤)をしています。
この日、この泥棒がメーガンに見つかって言った最初の一言は、
「This is my house! 」これは俺の家だ!だったそうだ
どんな言い訳だよ・・・。
この後メーガンは車に飛び乗り近所のお姉さんの家に犬と共に避難。そこで警察を呼んだそうです。
後でメーガンが男の写真を見せてくれましたが、写真には上半身裸のゴツい男がメーガンの女物のキラキラしたネックレスをし、パトカーに押し込まれようとしている姿が写っていました。その姿は何ともかんともカッコの悪いものでした。やれやれ。
ハワイ島に住み始めてから今まで経験したことのない、びっくりな出来事をたくさん見聞きするようになりましただいぶ慣れたよ!
最後にいいお話を一つ。
先日の記事で、コナのアリイドライブ近辺で変な事件が増えているという話を書きました。(記事はこちら「裏ハワイ。ICE覚醒剤に落ちた友人たち。」)
その記事を書いたすぐ後にも2人のホームレスがアリイドライブ沿いで殺される事件などがありましたが 今週の地元新聞のWest Hawaii Todayには同じ地域のこんないい記事が載っていました。
「アリイドライブ沿いの有名な歴史ある地区を政府が買い取る予定で、予算が確保できた」というもの。
この地域は有名なサーフスポットが点在しており、歴史ある建物やハワイのご先祖様が使っていた海水のお風呂があったりとハワイにとって大切な守るべき場所。今はホームレスが増え、環境が悪化しているこの地域だけど、政府主導で土地を買い上げ、ハワイ文化を守ってくれるならこんな良いことはない
今は新しいものを作り出すより、古いものを大切に生きる時代。ハワイ文化を守って残すなんて記事を見ると心から嬉しいです
記事はこちらどうぞ
良い週末をお過ごしください
ALOHA