鹿児島で補助犬普及活動をはじめて３年。
はじめてからずっと、
鹿児島の代表的な繁華街として挙げられている天文館へ補助犬の理解を深めていただきたい
とアプローチし続けてきて、
昨日やっと第１歩が踏み出せました
初めて鹿児島で補助犬の講演会を開くことになったときに、
開催するお店がある天文館周辺のお店やホテルに１件１件回ってお話したことがあったのですが、
「犬は入れないので・・・」
と断られることがほとんどでした。
その頃の私も、まだ不慣れで・・・
それでも、補助犬について説明し、少しでも理解を深めてもらえたら・・・と話したものでした。
鹿児島に住んでいる補助犬は、盲導犬のみで、２０頭弱。
その盲導犬ユーザーさんに質問しても、
「盲導犬であっても、犬は入れないから」
と断られることが多く、
現在も天文館周辺で買い物したり食事をしたりするところは限られているようです。
天文館にはたくさんの通り会があるようで、
その中には昔からの老舗や個人経営のお店など様々含まれていることから、
なかなかみんなで集まって、補助犬について理解を深めよう！
というふうに話がまとまらないらしいのです。
とはいっても、
鹿児島の繁華街として天文館は有名で、
観光客も多く、観光客の中にもしも補助犬と補助犬ユーザーが含まれているとしたら・・・
「補助犬であっても入ることができない」
と断ってしまうことがあるんだとしたら、
鹿児島の恥でもある
と思うのです。
だって、１４年前にできた『補助犬法』では、
どんな場所であっても、補助犬同伴を拒んではならない
と決められているのですから・・・
鹿児島では、受け入れ拒否が多いことが仕方がないことだとしてまかり通っていたとしても、
県外の人からしたら、
「まだそんなことやってるの？」
と思われるのは、ちょっと嫌ですもん。
そんな現状を知った天文館のある通りにあるお店のオーナーさんが
「この辺のお店の人に声かけして、補助犬の話聞いてみたい！」
と言ってくれたのです。
私からしたら、ずっと前に進めなかった天文館で開催できることが嬉しくて嬉しくて・・・
みなさん忙しいランチや仕込みの時間帯の貴重な１時間を、
私の補助犬についての講習を聞きにきてくださったのです。
一人の大きな１歩のおかげで、
天文館のある通りのみなさんが集まり、
補助犬について学び、理解していただけたこと・・・
本当に感謝しています。
参加してくださった方から
「盲導犬が鹿児島にも２０頭近くいるってお話がありましたが、天文館であまり見かけないのですが・・・」
と質問されました。
なぜか？
それは、
盲導犬ユーザーさんたちが、何も交渉することなく入れるお店を自然と選んで出かけているから
なのです。
同伴拒否されることがあまりに多いから、
同伴拒否されないお店や飲食店、ホテルを選んで出かけるようにしているから、
盲導犬を見かけるお店や場所は限られてしまっているのです。
天文館であまり見かけることがないのは、
いける場所が限られていて、用事を済ませたら帰るということが多く存在するから。
中央駅も少し前まではそうだったんだそうです。
でも、私たちの活動が浸透し、受け入れに賛同してくださるお店が増えたことで、
「それなら気にせず行けるね」
と前向きに中央駅周辺に足を運ぶユーザーさんが増えたんだそう・・・
だから・・・
天文館も、そうなってほしいなと思うのです。
この日参加されたお店のオーナーさんたちから始まったとしても、
その輪がどんどん広がって、
天文館全体が、補助犬同伴に賛同してくれるようになれば、
きっと鹿児島に住んでいる盲導犬と盲導犬ユーザーさんの行動範囲は広がると思います。
私が盲導犬ユーザーさんに、
「もうアミュプラザのどこのお店や飲食店に行っても大丈夫ですよ。どこのお店も入れますからね。」
と胸を張って言えたときのように、
「もう天文館のどのお店に行っても大丈夫ですよ」
と言える日が来るように、
少しずつ前進できれば・・・と願っています。
私たちの活動に賛同してくださり、
この日参加された方々から、
美紀さんが書いた漫画冊子やレオンのポストカードを購入していただいたり、
募金をいただいたりしました。
これからの私たちの活動費になれば・・・
と応援してくださりました。
美紀さんのグッズと募金合わせて
30000円ほど。
とても大きな支援金です。
今までほとんど自費でしてきている私たちにとって、
本当にありがたいことですし、
これからも頑張ろうという気持ちに改めてなりました。
美紀さんも毎回鹿児島のイベントのために、
大阪からの往復を何度もしていただいているので、
旅費の足しになれば…とも思っているわけです。
偶然、今日、盲導犬ユーザーさんが診察にいらっしゃって、
このお話になりました。
この大きな一歩が広がって、
「どのお店でも補助犬と一緒に入れるようになったら、天文館へ足を運ぶことも増える」
とおっしゃっていました。
私たちのこの小さな活動が大きな輪になって、
いつか補助犬と補助犬ユーザーさんが天文館じゅうを全く気にかけることなく出かけられる日がきますように・・・
この想いが
一人でも多くの天文館のお店の方へ
届きますように・・・
改めて、今回こんな機会を作っていただいたオーナーさん方に感謝。
まずこの場を作るという第一歩を踏み出し、
周りに声かけしてくださった
よか晩のオーナーさん玲奈さんに感謝。
