ガン宣告・・・10年前の今頃は生きた心地しなかった | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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10年前の昨日、

私はガン宣告を受けました。

 

ずっと定期検診に行き、ガンを早期発見できるように通っていた産婦人科。

 

偽陽性の結果が出ていたのにもかかわらず、

病院から連絡をもらうことはなく、

自覚症状があって病院に行って初めてその結果を知りました。

 

まだ30になったばっかりで、

結婚もしてなくて、

子供もいないのに、

私の人生どうなっちゃうんだろう

 

ってぼーっと考えていました。

 

 

病院の不手際とは言え、

 

病院の中で同世代の子が

 

「わたし、定期検診でひっかかって早く気がついたから、子宮とらなくて済んだんだ」

 

とニコニコして話しているのを見ると、

 

「わたしもちゃんと検診してたのに・・・」

 

と通達ミスを恨んだこともありました。

 

 

2人に1人はガンになる世の中。

 

若くにガンが見つかると転移も早くって助からないことが多いでしょう?

 

って言われることもあるけれど、

 

わたしは10年経った今も元気に暮らせています。



 

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ガンであっても、

 

ガンと向き合い、毎日自分らしく生きようとしている人こそ

 

一番、人間らしく、精一杯生きてるんだと思います。

 

 

 

がんセンターに入院・手術したわたしは、

 

周りの人全部がガン患者ということもあって、

 

お互いときに励まし合い、ときに支え合い、

 

いろんな刺激をもらいました。

 

たくさんの家族のあり方も見ましたし、感じました。

 

 

そして、医者のあり方も。

 

 

わたしはガンになったことを悔しいと思ったこともありましたが、

 

今はガンになったことで、たくさんのことを教えてもらったと思っています。

 

 

生きること

 

病気と向き合うこと

 

治療する意味

 

そういうことに対して人一倍厳しい部分もあるけれど、

 

それはわたしが一番大事だと思う部分だからこそ。

 

 

知ってたほうがいいこと

 

知った上でどうするべきかきちんと向き合ってほしいこと

 

人のせいにするのではなく、自分の意思で動いてほしいこと

 

それも、全部自分が病気をして大事だと感じた部分だからこそ。

 

 

人に流されてしまったら、ダメになったときに人のせいにしちゃうと思うから。

 

だから、病気と向き合うことは、その人自身、その家族自身がしてもらうべきだなと思っています。

 

 

 

ちょうど10年前のわたしは、

 

まだ病気とも向き合えてなくて、

 

結果を伝え忘れていた病院のことだけを恨んでいました。

 

 

病気をしっかり受け止めて、治療に専念して、リハビリして、退院したときには、

 

すっかりそんな想いはなくなっていたけれど・・・

 

 

病気を通して、わたしは本当にひとまわり大きく成長したなと思っています。

 

 

日々いろんなことがあるけれど、

 

命をつないでもらったのだから、その分はしっかり胸張って生きなきゃね。

 

 

これからも、やりたいことをめいっぱいして、

 

いろんな試練があっても乗り越えて、

 

やっかみやデマに流されることなく、

 

自分らしく過ごしていこうと思っています。