かわいそうだと保護して病院に捨てていく人は悪人だと言いたい | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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ショッキングなタイトルで、この獣医どうした?と思われたかもしれない。
 
でも、もっとショックを受けたのは、この私。
 
 
何にショックを受けたのか?
 
動物病院であれば、どこでも経験したことがある捨て猫のお話。
 
朝出勤してみると、病院の前にダンボールに子猫が入れられ、捨てられているというお話なのです。
 


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え〜っびっくえいマーク
 
そんなことってあるんですか?
 
と言われることもあるのですが、
 
 
あるのです。
 
 
 
朝っぱらから、この光景を見て、どんだけ心が痛むことだろう。
 
この苛立ちをどこにぶつけたらいいんだろう・・・ってモヤモヤすらします。
 
 
 
捨てられている子猫たちをかわいそうに・・・と思うよりも、
 
捨てた人の心をかわいそうに・・・と思うんです。
 
 
 
命あるものを手にして、
 
責任を感じることなく、人に相談もなく、委ねる。
 
よろしくお願いしますという言葉一つもなく、誠意の一つもない。
 
 
そんな人間がいることに腹がたつんです。
 
 
 
動物病院に捨てたら、間違いない
 
って思う人が多いんですよね。
 
 
確かに、病気にいち早く気づいてもらえて、適切な処置もしてもらえる。
 
間違いなく、助けてもらえる。
 
 
ましてや、動物が好きな人たちしかいないのだから、
 
また捨てられることなんて心配いらない。
 
 
 
そう思ってのことなのでしょう。
 
 
 
この現象は、動物病院だけでなく、猫カフェや保護団体でもあること。
 
 
 
でも、
 
命あるもの、育てていくのには、お金も時間もかかります。
 
 
ただ捨てるのは簡単。
 
ただ委ねるのは簡単。
 
 
委ねられた私たちは、育てるためにお金も時間も失いながらも、
 
大切に大切に育てます。
 
 
 
確かに、動物好きが働いている動物病院だから、
 
捨てた人には腹がたっても、
 
捨てられた子たちにはたっぷり愛情を注ぐわけで・・・
 
 
 
一度委ねられた子たちは、責任をもって接します。
 
 
 
でも・・・
 
捨てた人が、この大変さをどのくらい理解してるのだろうか。
 
 
簡単に動物病院なら間違いないだろう・・・という思いから、
 
お金や時間を費やし育てる大変さを理解することなく、
 
捨てているのだと思うんです。
 
 
もしも、そのことを理解している人であれば、
 
一言声をかけてくださるはず。
 
 
うちではどうしても面倒が見れないんです。
 
でも、本当にかわいそうで・・・
 
なんとかしてあげたいんです。
 
 
そういう言葉をかけてくださるもの。
 
 
 
相談もなしに、
 
簡単に病院の前に捨てていく人の気持ちが理解できない。
 
 
 
むしろ、
 
わたし、かわいそうな子を拾ってあげて、病院に連れていき、助けたあげたわ
 
っていいことしたくらいに思っているはず。
 


 
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さくら猫を増やして、野良猫が人間と共存できるようになったらいいな
 
そんな思いから、
 
開業してからずっとボランティアで野良猫の避妊・去勢手術をしてきました。
 
 
最近、地域猫活動が以前にも増して注目されるようになって
 
本当に嬉しくも思っています。
 
 
地域猫活動のことでテレビにも出ていたし、
 
あの先生のところなら、喜んで受け入れてくれるはず
 
とでも思ったのかもしれません。
 
 
でも、それとこれとは別びっくえいマークびっくえいマーク
 
 
ちゃんと話をして、誠意をみせてくれたら、
 
わたしも協力させてくださいびっくえいマーク
 
と心から言えたと思うのですが、
 
 
何にも相談なしに、
 
しかも顔をみせることもなく、
 
人目につかない時間に、
 
病院に捨てていった人のことを
 
私は心から受け入れることができません。
 
 
 
もちろん、捨てられた子に罪はないので、
 
ちゃんとケアして、里子に出してあげますが、
 
捨てた人のことは、理解したいとも思いません。
 
 
 
冷たい人だわ
 
と言われるかもしれないけれど、
 
命あるものを十分に育てていくのには、
 
いろんなものが必要になるんです。
 
 
子供を育てたことがある親なら、
 
みんな理解してもらえるはず。
 
 
 
そんなこんなで、怒りをここでぶちまけましたが、
 
今朝、うちの病院の前に、ダンボールに入れられて猫ちゃんが捨てられてたんです。
 
 
防犯カメラ兼捨てられ防止のためにカメラを設置してからは、
 
捨てられることがなかったのですが、
 
久々に捨てられていました。
 
 
しかも・・・
 
防犯カメラは録画されてあって、後からチェックできるので、
 
今朝チェックしてみたら、
 
朝3時に捨てていかれていました。
 
 
そそくさと歩いてきて、
 
ダンボールをそっと置き、去っていったと思いきや、
 
なぜか引き返してきて、再度確認しておる・・・
 
 
帽子にマスクの完全防備で・・・
 
 
その姿をみて、さらに腹が立ってしまいました。
 


 
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時間もあり得ない・・・
 
まだ寒いこの時期に、
 
人目につかない時間を狙ったからか、
 
3時って・・・
 
 
 
いつも捨てられていく子は子猫が多いのですが、
 
まれに成猫のこともあります。
 
 
今回は、ある程度の大きさの猫。
 
生後5ヶ月くらいの子でした。
 
 
風邪もひいていて、目も負傷し、後ろ足があまり動かず、全く動かないことから、
 
交通事故にあった子を保護してきて、病院に置いていったのかな
 
とも考えたのですが、
 
ダンボールの中には、ドライフードも入れてありました。
 
 
もしも交通事故にあった子を保護して病院に直行したのであれば、
 
フードなんか入れないはず。
 
 
きっとしばらく様子をみていて、
 
治療費がかかるからということで、
 
病院に置いていったのでしょう・・・
 
 
 
元気でかわいい子に育ててあげようと思います。
 
幸せに暮らして、捨てられたことを見返してあげれるように、
 
愛情たっぷりで育ててあげようと思います。
 
 
 
命を手にして、
 
適当に扱う人・・・
 
簡単に手放す人・・・
 
 
いつかいなくなればいいなと願っています。
 
 
 
無料で犬猫がほしい
 
買わないでも手にすることってできないの?
 
って人にも言いたい。
 
 
命あるものは無料なんてあり得ない。
 
命あるものが生きていくのに、
 
時間も費用もかかる。
 
 
最初にかかる費用がすべてじゃない。
 
 
命あるものを手にするとき、
 
これから先、必要になる時間や費用を考えてほしい。