シニアにとっても、病気と闘っている子でも、毎日がハッピーであることが何より大事 | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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シニアでもそうでなくて、
 
病気とはいつも隣り合わせ。
 
いつどんなタイミングで、病気に出会うかはわからない。
 
それは、人でもペットでも一緒。
 
 
だからといって、
 
いつなるかわからない病気に恐怖を感じて過ごすのではなく、
 
毎日ハッピーで過ごしてほしいなと願っています。
 
 
もしも、病気になってしまったとしても、
 
苦しい瞬間があったとしても、
 
毎日ハッピーな瞬間を感じて過ごしてほしいんです。
 
 
 
 
老いることも一緒。
 
少しずつ少しずつ確実に年をとっていっている。
 
老いることを恐れるのではなく、
 
1日1日を、その時その瞬間をハッピーに過ごしてほしい・・・
 
ただそれだけ。
 
 
 
 
ハッピーに過ごす
 
という言葉でまとめてしまったけれど、
 
 
ペットにとって、
 
飼い主さんの笑顔、喜びがハッピーなんじゃないかなと思うんです。
 
 
 
 
 
うちの末っ子は、元気なときから、笑顔が絶えない子でした。
 
 
(ライアはまだちびっこで、私がまだショートヘアだわ・・・)
 
 
 
いっつもにっこにこ口を大きく開けて隣で笑ってて・・・
 
 
周りからも、
 
「ライアっていっつも笑顔だよね。」
 
って言われてました。
 
 
 
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笑顔が絶えない子という存在をそんなにじっくり考えたことってなかったんだけど、
 
病気をして苦しんでいるとき、
 
苦しくてもきつくても、
 
私の顔を見ると、顔をあげて、笑顔をふりまいてくれて、
 
なぜ苦しいときなのに、それでも笑顔をふりまくんだろう・・・
 
って考えるようになったのです。
 
 
 
亡くなって改めていろいろ考えて気がつきました。
 
彼は、私に
 
『どんなときも笑顔を絶やさないで。笑って笑って。』
 
と笑顔を与えてくれる存在だったのです。
 
 
私が笑顔を絶やさないように、
 
笑顔を忘れない人であってほしい・・・
 
と願い、
 
笑顔をふりまき、笑顔を生み出させようとしていたんです。
 
 
 
 
彼にとって私の笑顔が自分のハッピーで、
 
だからこそ、病気をして苦しんでいるときも、
 
私に笑ってほしくて、
 
私の笑顔で元気になりたくて、
 
一生懸命生きて笑顔を作ってくれてた・・・
 
 
亡くなるその瞬間まで、
 
私に笑顔を絶やさないでとメッセージを送ってくれてた彼。
 
 
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どんなお家でも、
 
その子その子の役割がきっとあって、
 
そして、それはきっと飼い主さんのためにでもあるもの・・・
 
 
 
だから、病気になったことを悔やむのではなく、
 
病気であっても、それとともに生きていくこと、
 
病気であっても、飼い主さんとその子と生きていくこと、
 
そして、
 
そこにハッピーがあること
 
それが一番大事なことだと思うんです。
 
 
 
忘れないでほしいのは・・・
 
自分中心にならないこと
 
 
 
つい、自分の気持ちばっかり先にたって、
 
その子がどうしてほしいのか?
 
その子ならどう望むだろうか?
 
とその子の気持ちを忘れてしまったり、
 
 
病気をやっつけることに集中して、
 
毎日楽しく過ごせなかったり、
 
 
そんな過ごし方だけはしないでほしいんです。
 
 
 
ずっと一緒に連れ添った存在だから、
 
最後までずっと仲良しであってほしい・・・
 
 
 
だから、自分中心になることなく、
 
最後まで相手の気持ちを考え、寄り添い、生き抜いてほしいなと思うんです。
 
 
飼い主さんの選択を、彼らは常にベストだと感じ、受け入れてくれるもの。
 
 
 
ときどき辛くて逃げ出したくなったり、
 
ときどき迷走してしまったり、
 
そんなことだってあると思うんです。
 
 
でも、守ってあげられるのも、代弁してあげられるのも、飼い主さんだけなんです。
 
 
だから、きちんと気持ちを見直し、動物病院の先生と相談し、
 
一番ハッピーでいられる方法を選んでほしいのです。
 
 
 
 
 
私たち獣医師であっても、すべての命を救うことはできない。
 
でも、灯火が消えてしまうその瞬間まで寄り添いたいと思っています。
 
 
もしも明日灯火が消えてしまうことになったとしても、
 
その瞬間まで飼い主さんとその子がハッピーでいられるように、
 
ずっと寄り添いたいと思っています。
 
 
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少しでも役に立てるように・・・
 
これからも、シニア犬猫セミナー、そして、看取ることについてお伝えしていけたら・・・と思っています。