イオンで従業員向け補助犬受け入れのための講習会が開かれました | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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水曜が終わるまで、ず~っと緊張していた私・・・

イオンの従業員向け補助犬受け入れのための講習会が終わったら、

緊張の糸がプツンと切れて、力が一気に抜けて

小学生よりも早く寝床に入ったアラフォー獣医師 浜崎菜央です笑


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(講習会だったので、スーツでじゃじゃーん!)


いつもと変わらず講習会を1時間開くだけ・・・

いつもと同じように、みなさんにレクチャーするだけ・・・



周りからみたら、

いつもと同じじゃんビックリマーク

と思うかもしれないのですが、



補助犬受け入れのための講習会は、鹿児島で開催されるのは今回が初。

しかも、施設内の従業員向けに開かれるのも初。




今回のこの従業員向け補助犬受け入れのための講習会を開き、

いい反応が得られるかどうかで、

これから鹿児島での補助犬受け入れに対しての意識が大きく変わるのです。




こういった試みをメディアが注目してくれるかどうか?

そして、実際メディアが興味を持ってくれ、講習会に同席し、どう感じるか?

それを元に、ニュースや記事に取り上げるべきものだと判断するかどうか?

これも鹿児島での補助犬受け入れに対しての意識が大きく変えるきっかけになるのです。




すべては、私のレクチャーにかかっている。




この前記事にも書いたように、

この講習会を開くことは私が言い出したことでもあり、

ぜひとも開くべきものだと思ったし、

開くことで鹿児島に新しい動きが出るはずと思ったので、

やることに向けてすごくエネルギーをぶつけたんです。


でも、実際やるとなったら、

私がこんな大きな役目を果たせるのだろうか・・・

と不安で仕方なかった泣



美紀さんや美紀さんとともにイベントをしている橋爪さんに相談をしたときも、

私なんかでこんな大役務まるでしょうか・・・

と弱音を吐いたくらい。



でも、

獣医師である私がやる意味があるビックリマーク

という言葉をもらい、

やるしかない!

絶対成功させて、鹿児島に大きな変化を巻き起こすのだ
ビックリマーク

と気持ちを奮い立たせたのです。



従業員の方々に、

いかに補助犬について理解を深めてもらうか

補助犬の受け入れに対しての不安を拭うために、どのような情報が必要か

補助犬ユーザーがどういったことを不自由に思っているのか

他のお客様に対してどういったことを気遣えばいいのか

そして、

どちらかの肩をもつのではなく、

補助犬ユーザーにとっても、他のお客様にとっても、従業員にとっても、

みんなが気持ち良く過ごせるような

そんな対応を今回の講習会を元に、

従業員さんたちが自ら答えを出せるようなものにしたい




そう思って、講習会のためのスライドを何度も何度も練り直し、

当日の朝まで考えていました。



当日の朝なんて、

全く眠れず、早起きし、

朝から何度も練り直し。


そして、

今日の私のレクチャーによって、どう転ぶか決まる。

鹿児島の補助犬に対しての意識がこれからどうなるか

私次第なんだ。


と気合を入れ直しました。




私なんて・・・って泣き言言ってる場合じゃない。

もうやるしかないのだっ
ビックリマーク



補助犬ユーザーと補助犬をただ受け入れるだけ

受け入れて、ただ見守るだけ

それだけしてもらえるように・・・

それができるだけで、バリアフリーの第一歩なんだ



最終的に、私が伝えたいことはこれなのだと行き着きました。



この答えが出たと同じ頃、

全盲の子猫の行き先が決まったと朗報が・・・パチパチ♪


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私が3月頭から育てていた子猫・・・

ミルクも自力で飲めず、胃にカテーテルを入れミルクをあげ、育てていたのですが、

実は生まれつきの全盲の子でした。



小さい時は、健康な子でも、

視力や聴力はありません。

少し成長してきだしたら、音に反応したり、動くものに反応したりしてきます。

そんな反応がそろそろ出てくるかな?というころに、

目に異常があることが発覚したのです。


他の子たちが反応し出す頃、その子だけは反応しないままでした。


それでも、耳やひげ、触感などを頼りに、

他の兄弟とじゃれあったり、動き回ったりしていました。


むしろ、健康な子よりも、耳やひげ、触感のセンサーは過敏に反応し、

少しでも健康な子と同じように生活しようという
のが伺えていました。



全く全盲であることを苦に思うような姿を見せず、

むしろ前向きに、

本当は見えているんじゃないか?と疑いたくなるくらい元気いっぱいに、

飾らず楽しく生きている姿に、

障害を障害と思わず生きようとする自然の流れに

私も私の周りもパワーをもらっていました。




そんな子の行き先が決まって、

しかも、行き先でも、いろんな人に生きるパワーをあげる

そんな存在だと言ってもらって

私は本当に嬉しい気持ちになったのでした。



補助犬受け入れのための講習会を開く直前に、

全盲の子の障害を障害と思わず生きる姿を受け入れてもらったこと、

それはなんだか繋がるものがある

と思い、さらに講習会へ挑むパワーをもらいました。



イオンでの講習会は、営業を行っている間に開かれるわけで、

従業員の方々が、交代で講習を受ける形・・・


なので、同じ内容で3回行うことになっていました。


それぞれの回に、100人ほど集まるだろうとのことでした。


セミナー開催で100人ほどを対象にお話することはあっても、

全然違う分野の話を

しかも300人以上に向けて発信するのは

今回が初・・・ 



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講習会の会場には、多くの従業員の方がいらっしゃり、

メディアの方がも多くいらっしゃっていました。




大丈夫か?私


もうやるしかない・・・笑




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講習会は1時間。

堅苦しいものになってしまうと、疲れてしまったり、退屈になってしまうので、

写真を取り入れつつ、

時に質問を投げかけ、参加型の講習会としました。



講習会の最後には、今後の補助犬普及活動の参考にしたいとアンケートに答えていただきました。


アンケートの感想の欄には、

批判や不安の言葉は少なく、

受け入れる努力をしたい

早く他のスタッフとこの内容を共有したい

実際補助犬をみたい

こういう講習会の場を増やしてほしい

もっとイベントを企画してほしい

などの前向きな言葉が書かれていました。




予想していた数よりも多くの方が参加していただき、

講習会の間も、みなさん熱心に話を聞いてくださったり、メモをとってくださったり、

本当にありがたかったです。



中には、補助犬受け入れ拒否のケースについて話している際、

涙を流して聞いてくださる方もいらっしゃいました。




今回の講習会を通して、

イオンの従業員の方々300人以上に、私の思いがきっと伝わったことと思います。



全部が伝わらなくてもいいんです。

ただ補助犬の存在を知ってもらうだけでもいい。



どうして受け入れる必要があるのか、

法律があるからだけでなく、

自分の意識の中で、「受け入れて当然でしょ」と思える

それが大切だと思うし、

きっと参加してくださった方はみんなそう思えるようになったはず。




普通に、お客様の意見に耳を傾けるのと同じ・・・

補助犬に関する知識や補助犬ユーザーさんの持っている不自由な部分を知っていれば、

きっとマニュアル通りでなくても、

今まで通りお客様対応するときと同じ感覚で、

補助犬受け入れができるはず。





答えはひとつでないと思っています。

必要な知識があって、思いやりをもって対応すれば、

それが全部正しい答えだと思うんです。


そして、その知識や思いやりは、

昨日参加してくださった従業員さんから周りへ

どんどん伝わっていくと思っています。



従業員同士だけでなく、

従業員の家族や友達、いろんな人へ

この輪は広がっていくのだと思っています。




この講習会開催達成が終わりではありません。

この講習会開催がやっと始まりなのです。




この講習会を鹿児島のいろんな場で開催すること。

従業員だけでなく、一般の方に向けても補助犬受け入れに対しての講習会を開催すること。

補助犬受け入れに向けて、どんどん輪を広げていく必要がある

と思っています。



昨日の講習会は、

メディアでも取り上げてもらえました。


ありがたいことですハート


メディアの力はやっぱり大きくて、

多くの人に伝えるには、やはり必要なこと。



でも取り上げてもらったことで、

きっと多くの方が、『補助犬』という言葉を耳にしたと思っています。


まずは『補助犬』という言葉を耳にしてもらうだけでいいんです。

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MBC南日本放送の映像はこちら


テレビで放送された後に、

父と電話で話したのですが、

いつも厳しいコメントをする父が・・・

「ユーザーが補助犬普及をすることはある。

 でも、獣医師という立場で補助犬普及をするのは、また違う形だし、

 すごく意味があることだと思う。

 大変だけど、すごいことだと思うから、頑張ってください」


と言ってくれたんです。





父のために何か役に立ちたい

と思って生きてきた私・・・

昨日のこのコメントをもらって、

本当に涙がとまりませんでした。




父のために、

父が力になりたいと頑張ってきた聴覚障害者のために、

私も何か力になれたのだ


そう感じました。




そうそう。

早速、大学での講義に取り入れてもらえることになりそうなんですのハート

楽しみであります。

うふふハート



このブログを読んでいる方で、

ぜひ、うちでも講習会やってほしいビックリマーク

という方がいらっしゃったら、

私どこにでも飛んで参りますビックリマーク


ぜひお声かけください。






やればいいじゃんビックリマーク

言うのは簡単です。



ただやるだけではなく、

みんなの心に響くものを提供できるよう、

これからも試行錯誤しながら頑張っていこう

と思っています。