先日、環境省が『悪徳ブリーダーを取り締まる動きへ』と発表しましたね。
ブリーディングの回数を規制するとか…
どれほど管理できるのだろう？
と期待と不安を胸に、動向をチェックしているアラフォー獣医師 浜崎菜央です。
鹿児島でも少し前に、
ブリーダーさんが手に負えなくなり廃業し、
そこにいた子たちの救出活動について新聞が大きく取り上げたことで、
今もなお、波紋を起こし続けています
そこにいた子たちの救出活動について新聞が大きく取り上げたことで、
今もなお、波紋を起こし続けています
このブリーダーさんは、かなり高齢でもあったと聞いています。
生き物のお世話は、そう簡単にはできないし、
体力、気力を使うもの・・・
ブリーダーさん自体が高齢になり、自分の体調や体力も万全ではない状態なのに、
多くのわんちゃんたちの体調管理ができるのでしょうか？
もしサポートする方が他にいれば別かもしれませんが、
高齢者が1人で多くのわんちゃんたちの管理をするということ自体、
無理があるように私は思います。
高齢者が1人で多くのわんちゃんたちの管理をするということ自体、
無理があるように私は思います。
ブリーダーをするにあたって、『動物取扱業』の資格をとることが義務付けられており、
毎年、動物取扱業の有資格者には講習会を受けることが義務付けられています。
この報道から考えさせられることがあり、
『動物取扱業』有資格者の年齢制限を設けてもらうべきでは？
と思いました。
先日このことに関して提案したところ、
『動物取扱業』有資格者の年齢の控えをとっていないから、管理するのは難しい
と返答をいただきました。
（今から年齢確認するように変えたらいいじゃんと思ったのですが・・・
）
）でも、毎年講習会を開催しているわけだし、
（講習会も変化がないもので、ダラダラ開催される感じだし・・・）
有資格者の人たちに証書を渡すわけだし、
そのついでにチェックくらいしてくれたっていいのにな・・・
有資格者の人たちに証書を渡すわけだし、
そのついでにチェックくらいしてくれたっていいのにな・・・
その中である程度の年齢に達したブリーダーさんに関しては、
サポート役として、その他の有資格者を立ててもらうこと。
もしその他の有資格者を立てることができない場合は、廃業への手続きへ持っていく
サポート役として、その他の有資格者を立ててもらうこと。
もしその他の有資格者を立てることができない場合は、廃業への手続きへ持っていく
などと見直してほしいなと思いました。
せっかく国が新しい見直しを提案しているのに、それに対して否定的な言い方をするのもよくないのですが、
有資格者の年齢を把握することすらできないのに、
ブリーディングの回数を規制するとか、
もっと難しいのでは？
と私は思っちゃいます
ずいぶん昔のことになりますが・・・
わんちゃんをたくさん飼っているお家で、
ある時、わんちゃんが凄まじい状態で病院に連れてこられたことがありました。
ガリガリに痩せて、皮膚病で毛は抜けてほとんどない状態。
目はやっと開けられるかどうかくらい衰弱している子。
こんな姿になるまで、病院に連れてこない人が、
わんちゃんをお家でたくさん飼う資格あるかな
と思いました。
だから、匿名希望で、市役所に通報したことがありました。
わんちゃんをたくさん飼っていらっしゃるけれど、
ちゃんと管理できていないと思う。
悪臭もかなりするし、一度立ち入り検査をしてほしい。
と。
すると・・・
あ、私はそこのうちの人と知り合いですよ。
そんな飼い方はしてないから大丈夫です。
立ち入り検査なんてする必要ないです。
と返答されました。
勇気を振り絞って通報しても、こうやってもみ消されてしまうんだな
行政とつながっている人たちって、結局こんな感じで守られるんだ
どこでも行われていることではないと思うけれど、
（と信じたい・・・）
私は間違いなくそういう経験をしたし、
こういうふうに日々もみ消されてるんだと感じました。
動物病院で働いているということは、
ブリーダーの人たちも、ペットショップの人たちも来院され、
いろんな光景を目にすることとなります。
（もしかしたら動物病院に足を運ぶだけマシなのかもしれませんね
もっとひどい人もいるかも・・・）悪徳なブリーダーさんやペットショップのことを挙げなさい
と言われたら、
たくさん挙げられます。
行政が知らない小さな出来事ってたくさんあるんですよね。
（正せないことがたくさんで歯がゆい思いをすることも多々あります
）
新しい試みを提案するということは素晴らしいことだけど、
まずは今あることをきちんと周知して、
きちんと対応してほしいなと思います。
行政の人が抜き打ちで、ペットショップにペット購入の手順の調査に行く
とかいいのになぁ・・・
ペットショップの販売の仕方って本当にひどくて
（鹿児島だけなのかもしれないけど）
平気で８０歳くらいで一人暮らしをしている人に販売したり・・・
（ペットの平均寿命は延びてきていて、８０歳の人が購入したら、終生飼養できるか？という問題も）
早く買わないと売れちゃうから、即決してくださいと促したり・・・
（命を即決だなんて無理な話・・・そういうことするから、終生飼養できないんだ
）抜き打ちで飼う人のふりをして、行政の人が入ってもらえれば、
（マルサの女的な感じでね
）こういう状況で売られていると実感できるし、
取り締まり、改善しなければと思うのでは？
少し前に、名古屋でふらっと足を運んだペットショップには、
保護された子たちも売られていました。
（今は結構こういうことしているお店って増えてるのかな？）
ダックスとかプードルだったけど、
飼い主さんのいろんな理由で放棄された子たちで、
新しい飼い主さん探しをしていました。
なかなかのいい試み
虐待されていて怯えていたけど、
今は尻尾を振って、心を開いてくれるようになったんです
と嬉しそうに店員さんが言っていて、
ウルっときたことを覚えています。
ペットショップで売られている子たちの半分くらいが
保護された子たちになるといいな・・・