今パソコンの前。
どの世界でも金額設定ってあると思うけど、動物病院も自由診療だから、
金額設定っていろいろなんですよ。
アラフォー獣医師 浜崎菜央です。
先日たまたまスタッフとこの話題に。
代診時代に、ハムスターに麻酔をかけて処置をするってなったことがあって、
院長から
「金額を自分で設定してみろ」
と言われたことがありました。
(こうやって自由診療の金額設定が自分でできるように教育されていました)
小学生の子が大切そうに連れてきたハムスターだったし、
ハムスターってホームセンターとかで1000円以下で売られてるし、
いろいろな感情から、
麻酔をかけて処置をするという一連の診察代を「2000円」と伝えたわたし。
院長からど叱られました
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
「お前、命を2000円で預かるわけ?」と。
私は小学生がお小遣いを持って病院に来ているし、
もしハムスターを飼うとしても1000円以下で買えるとしたら、
麻酔をかけて処置をするということに何千円もは払えないよなと思い、
「2000円」と言ったのだけど、
院長からしたら、ハムスターの命は「2000円」なのか?という話。
私は院長に言われて、
「私はハムスターの命を預かるということを、命を粗末に扱った」
と反省したものでした。
確かに、ホームセンターでは1000円以下で買えるかもしれないけど、
そのハムスターの命はその子にとってたった一つだけで、
麻酔をかけて処置をするということでその命を預かるというプレッシャーは
私からしたら大きいわけなんです。
絶対助けなければならない。
また元気な状態で小学生に返してあげなきゃいけない。
そのプレッシャー、責任を私は「2000円」でいいと言ったというわけ。
それから考え方が変わりました
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
こういう場面に遭遇すると、毎度院長から言われた一言が私の頭を未だに廻ります。
命を預かるということ、
その処置をするということ、
何をするにしても、私は気持ちを込めて、
飼い主さんのために一生懸命ベストを尽くしています。
そのプレッシャーは本当に大きいもの。
もちろん、その作業をするためには、技術も必要。
そのすべてにベストを尽くしているという自信から
金額設定をしています。
(これはどこの先生も一緒だと思います)
だからといって、おかしな金額設定はしていません。
人並み程度だと思っています。
中には、べらぼうな金額を設定している病院もあるでしょう。
でも、それはその先生の価値観なんだと思っています。
その金額設定分の先生の自信やこだわりがあるのだと思います。
(他人にはわからないけれど・・・)
最新の診療方法をしているとか、
最善の治療法を採用しているとか、
最新機器を使っているとか・・・
いろんな理由から金額設定してあるのだと思います。
飼い主さんが?と思う金額なのであれば、セカンドオピニオンすればいいと思うし、
おかしいな?と思うのであれば、転院するのもありだと思う。
「動物病院は保険使えないから、高いよね~」
っていう人が結構いるけれど、
人と同じ金額では提供できません
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
使っている機械や薬は人と同じものばかり。
レントゲンや超音波検査、血液検査の機械も人と同じだったり、人並み以上。
かかる費用も人と同じかそれ以上。
技術を学ぶのにも、いろんな費用がかかっています。
それを保険使って治療している人間と同じように比べるのはおかしいなと思います。
もし比べるのであれば、人間が自費負担(保険を使わない)のときの金額の場合と比較すべきだと思う。
それでもだいたいの動物病院の先生たちは、飼い主さんの負担を減らしてあげたいから、
金額設定を低くしています。
その分利益は少なくなる・・・
だから、動物病院の先生は、本当に動物が好きでなければできない仕事だと言われるわけ。
自由診療だから、だいたいが情で成り立っているからね。
そういうことを知りもしないで、
「病院代お金かかるわ~」という人は、
動物を飼う資格ない
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
「犬飼ったはいいけど、子供と同じくらいお金かかるわ~」
っていう人いるけれど、
お金かかりますよ。犬も生きていますから。
ご飯も食べるし、病気もする。
だから、病気の予防も必要になる。
お金かかりますよ。
今日は非難される可能性大の話題ですが、
私なりの意見であります。