アミノ酸で10歳若返る byナターシャ・スタルヒン | 実験と記録:体重と体型の変化

実験と記録:体重と体型の変化

最初と趣旨が変わってきて、最近はめっぽう子供との記録


アミノ酸を取り始めて約1週間、色々知識を増やそうと思ってた時に衝撃的なタイトルの本を発見!!

どーやらアミノ酸はBCAAが筋肉量を増やす事だけじゃなくて、色んな利点がありそうって事で読んでみた。


この本は、「日本人はもっと肉を食べるべき!」「大豆は良質タンパク質ではない」「脂肪は摂取方法で若々しく健康に」「低コレステロールはガンを招く」と裏表紙に書いてあるんで、興味をそそる。

著者であるスタルヒンさんは、本の中でメディアコントロールされている間違った知識に対して警告をしている。メディア(特にテレビ)にはスポンサーがいるので、その都合上伝えられてない事や一般的に信じられている事に対して、もっと正しい知識を持って判断して欲しいとの熱い思いが伝わってくる本でした。


以下自分の記憶の為に抜粋。


■「日本人はもっと肉を食べるべき!」

アメリカ人は日本人の約3倍の肉を平らげています。

日本人の肉の摂取量がいくら増えたといっても、アメリカ人にくらべると摂取量ははるかに少なく、体内の正常な働きのために必要な全アミノ酸を確保しきれていません。脂肪についても日本人の摂取量は一日平均53グラム程度と言われていますから、アメリカのヘルシー基準をまねるなら、「動物性食品をもっと食べるべき」ということになるのです。(p15)


・・・本来人間がもつ生命力を最大限に高めてくれたのは、まさに動物性食品です。とくに日本の伝統食品にうまく動物性タンパク質をとり入れられるようになったために、血管は強くなり、筋肉や骨は丈夫になり、免疫力も驚異的に向上したのです。(p16)


「現在アメリカの100歳以上の人口は、人口比で日本の3倍以上。その多くが介護を必要としない自立した老人であり、このように長生きしている人の中に、純粋なベジタリアンは1人もいない」ともいわれています。(p20)


東京都老人総合研究所疫学第一研究室の元室長、松崎俊久氏は数多くの著書のなかで、動物性食品をまったくとらない菜食主義者がもっとも短命であることを繰り返し述べています。

・・・著書のなかで、老人を食生活の内容によって、次の四つのグループに分けた追跡調査を紹介しています。

①納豆や豆腐は食べるが、肉・魚・乳製品はいっさいとらない

②菜食中心だが、卵や乳製品は食べる

③肉や魚を週に1~2回は食べる

④肉や魚を週に3~4回は食べる

追跡調査の結果、①は70歳前後で次々に亡くなっており、殆どの死因は脳卒中または肺炎です。早死にの2位は②、3位は③で、④がもっとも長生きだったとしています。(p24)


40年前の年齢調査死亡率と平成12年のデータで比較すると、脳卒中は80パーセント近くも減っています。そして、脳卒中が減りはじめた時期は、牛乳、バター、肉類などの動物性食品の消費量が増えてきた時期と一致しています。(p32)


・・・実際には、あきらかに動物性食品のとりすぎがリスクとなっているアメリカ人に対してのかけ声と同じように、日本人も「動物性食品を減らせ、減らせ」と口をそろえています。

そうしたアメリカ人向けの健康アドバイスにそのまましたがっていたら、早死にすることになってしまいます。そして、若返りなんて、夢のまた夢です。(p36)


・・・ここまで動物性食品が寿命を延ばすのに重要な役割を果たしていることを述べてきましたが、私としては、動物性食品を食べるべき!ということを強調したかったわけではありません。あまりにも動物性食品が悪者に仕立て上げられ、「植物性食品こそ健康のカギ」となってしまっていることに、「このままでは、みんな不健康になってしまう。早死にしてしまう」と思い、動物性食品の弁護をかってでたのです。(p38)


■タンパク質が体内システムを支配する

私たちの体の細胞のおもな構成成分で、筋肉はもちろんですが、内臓、皮膚や髪の毛、骨や歯、さらに私たちの目玉まで、その重要な成分はタンパク質です。(p46)


タンパク質で一番多いのは「コラーゲン」です。・・・全タンパク質の3分の1を占めます。

皮膚のハリも、血管の丈夫さも、骨の強度も、コラーゲンがあるからこそ保っていられるのです。(p46)


体を形のうえで支えるのがコラーゲンなら、生命現象の担い手といえば「酵素」です。日々つくりだされるタンパク質で圧倒的に多い酵素というタンパク質は、体内のすべての代謝にかかわっています。(p47)

あらゆる生き物は酵素の働きがなければ一瞬たりとも生きられません。酵素がタンパク質であるということが、タンパク質の重要性を揺るぎないものにしているのです。(p48)


体を構成しているタンパク質はすでにみてきたように多種多様ですが、そのもとをただせば、わずか20種類のアミノ酸という”玉”が結合してできる鎖状の分子です。つまり、タンパク質とはアミノ酸という玉が連なって出来ているネックレスのようなものなのです。

私たちが食事から摂取したタンパク質は、いったんバラバラの玉(アミノ酸)になり、体に入ってから玉の組み合わせやその並ぶ順番、そして長さが違うネックレスにつくりかえられ、それぞれの目的に応じて使われているのです。(p49)


特定の順番で次々にアミノ酸がつながりあって、50個以上になるとタンパク質と呼ばれます。

通常のタンパク質は数百個から、数千個のアミノ酸が連なってできています。(p50)


考えてください。たった20種類のアミノ酸が私たちの体の何万種類ものタンパク質をつくり、また何千種類もの代謝にかかわっているのです。・・・・たった一種類足りなくても、影響は広い範囲におよぶことになるのです。(p62)


私たちの体内の各組織にはタンパク質だけでなく、それが分解してできたアミノ酸や、新しいタンパク質をつくるためのアミノ酸が用意されています。これらはほかの分子と結合せず、バラバラに存在しているのですが、これらのことを遊離アミノ酸(フリーフォームのアミノ酸)といっています。

遊離アミノ酸は、肝臓や筋肉などの組織内だけに限らず、血液中にも多く存在していて、体内を循環しています。(p63)


どのようなときでも瞬時に必要なタンパク質を合成できるよう、遊離アミノ酸の編成は絶妙にコントロールされています。必要となるアミノ酸が足りなくなったら、余っているアミノ酸を使って不足している種類をつくるというようなことも頻繁におこなわれます。(p64)


ただこれができるのも、余っている材料があればこそです。ブドウ糖や脂質はアミノ酸を材料につくれますが、ブドウ糖や脂質からアミノ酸をつくりだすことはできないのです。つまりアミノ酸はほかのアミノ酸からつくる以外にはないということです。(p64)


タンパク質の材料となる20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸は体内ではつくれず、食事から摂取して絶対不足させるわけにはいきません。これらのアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。(p64)


体内のすべての細胞で、タンパク質の建設と破壊が絶えまなく繰り返されていますが、この現象をターンオーバー、または代謝回転と呼んでいます。

70キログラムの平均的体格の男性の場合、その人の体には10キログラムほどのタンパク質があり、毎日300~400グラム程度のタンパク質が合成され、ほぼ同分量分解されていると計算されています。つまり、体タンパク質の30分の1程度が毎日入れ替わっているということです。(p69)


すでに触れたとおり、体タンパク質の分解で生じたアミノ酸は、70パーセント程度はリサイクルにまわされますが、残りは捨てられます。

・・・そこで不可避的に失われる量に、個体差に対する安全率などを見込んで、良質タンパク質を自分の体重1キログラムあたり、1グラム確保する必要があると計算されています。・・・・これだけのタンパク質を毎日食べなければ、筋肉も、腎臓も肝臓も、脳だって、設計図どおりに働けないのです。


■「細胞を若返らせるタンパク質摂取法」

「日本人はタンパク質に関しては栄養所要量をみたしている。むしろ摂取過多の傾向にある」と、新聞発表されるようなことがあります。

たしかに食品に含まれるタンパク質の「量」だけをみれば、満たしている、あるいは食べ過ぎているかもしれません。私たちが「タンパク質は体重1キログラムに対して1グラム必要」という場合、必ず「良質でなければならない」という注意書きがつきます。「良質」というのはアミノ酸のバランスがいいということです。(p77)


仮にそれぞれのアミノ酸が体で使われるバランスをゴールデン・バランスとしましょう。

必須アミノ酸の比率が、このようなゴールデン・バランスになっているタンパク質を、「プロテインスコアー100のタンパク質」と呼んでいます。私たちがふだん食べている食品のなかでこのバランスをもっているのは、唯一卵だけです。ちなみに卵は非必須アミノ酸も含めて、すべてのアミノ酸バランスが人体が利用する比率になっているとされ、体内での利用率がずばぬけて高く、超良質タンパク質とも位置づけられます。(p79)


植物性タンパク質の代表格といったら大豆でしょう。・・・・単品のタンパク質源としてみた場合、けっして理想的なアミノ酸バランスをもった食品ではありません。

・・・「でも大豆も完全タンパク質、アミノ酸スコアー100ではないですか!」なんて聞こえてきそうです。たしかに現在は、1985年に設定された“アミノ酸スコアー”という基準が使われ、大豆も、肉も、魚も、ほとんどアミノ酸スコアー100という評価が与えられています。しかし、この基準は非常に甘く、プロテインスコアーでいうと、大豆56、鶏肉87、牛肉80、牛乳74、鮭66など、80にも満たないタンパク源もすべて100ということになっているのです。

(p81)


動物性タンパク質のほうが絶対的にプロテインスコアーは高く、また吸収率もよく、体内で効率よく使われます。しかしその反面、タンパク質食品はほとんどの場合、脂肪と抱き合わせになっています。・・・脂肪も必要ではありますが、とりすぎは、深刻な健康上の問題につながります。(p83)


ちなみに、私は都内の内科クリニックで血液栄養分析にかかわっていたことがあります。・・・ここで1000人以上の人の血液状態と食生活の関係などの分析に立ちあわせていただきましたが、血液ドロドロ状態の人のほとんどが、食物酵素の摂取不足と咀嚼に問題があることを確認しています。(p96)


食物酵素の多い食品、そして良質タンパク質を確保し、よくかんで食べる。消化酵素のサプリメントを一緒に摂取していただくこともありましたが、たったこれだけの改善で、みなさん体調がぐんぐんよくなり、肌ツヤが改善し、みるからにバイタリティがよみがえっていきました。・・・タンパク質をはじめとする栄養素の摂取はとても重要ですが、それもきちんと吸収されてこそです。(p96)


卵や肉などのタンパク質食品をしっかり食べていても、自分のタンパク質必要量の3分の1は、超良質プロティンでとるようにすると安心です。たとえば体重60キログラムのひとであれば必要タンパク質は60グラム、そのうちの3分の1ということですから、1日20グラムは良質のプロティン製品からとるように心がけるということです。

ダイエットなどで動物性食品を避けている人、体の不調を感じている人、小食の人、ストレスの多い人、運動をしている人などだったkら、その倍量の40グラムは必要でしょう。(p100)


■どうとる?アミノ酸バランス

アミノ酸の摂取を考える前に、まず、プロテインスコアー100のプロテインを優先させてとることで、体内のアミノ酸バランスが全体的に整えられ、全般的な健康のレベルアップにつながります。

最低でも1ヵ月は、すべてのアミノ酸をバランスよくとれる超良質プロテインを摂取してみることです。それでも、体調に変化がみられなかったり、自分の抱える問題が改善にむかっているように自覚できなければ、プロテインに加え、自分の目的にあった特定のアミノ酸ブレンドの摂取を考えます。(p121)


アミノ酸摂取は気をつけないと、体内のアミノ酸バランスを乱したり、ほかの代謝に影響をおよぼしたりします。・・・安全かつ確実な効果がでるように計算された、アミノ酸ブレンドを選ばなければなりません。

アミノ酸サプリメント選択のチェックポイントをみていくことにしましょう。

①フリーフォームであることを確認

・・・商品名や原材料として「アミノ酸」とあっても、安い大豆プロテインパウダーだったり・・・・注意が必要です。

②L型のフリーフォームだけを使う

サプリメントにL型かD型かを表示する義務はないので、不明の場合はメーカーに問い合わせたほうがいいでしょう。

③目的にあったブレンドを選ぶ

④含有量の多いものを選ぶ

アミノ酸の種類にもよりますが、一日の摂取量としてアミノ酸一種類あたり500ミリグラム程度必要です。

⑤添加物の無いピュアなものを選ぶ(p125)


実際に摂取するときの注意点をまとめておきましょう。

①アミノ酸は単体で長期間使用しない

②必ず空腹時に水で摂取する

③吸収率アップのためにビタミンB6とCを一緒にとる

④摂取量を守る

⑤薬を使っている場合は、必ず医師と相談(p128)


肝臓と筋肉の基礎代謝率を高めるには、もうひとつ秘策があります。じつは、基礎代謝率は年齢や性別にかかわらず、成長ホルモンの分泌を促進することによって高めることができるのです。(p135)


成長ホルモンの分泌にはさまざまで複雑な要素が絡み合っているのですが、大きなかかわりをもっているアミノ酸としては、オルニチン、アルギニン、チロシンなどがあります。(p136)


オルニチンとアルギニンは成長ホルモン分泌を促進し、若返りに貢献してくれる代表的なアミノ酸ですが、これにカルニチンを加えれば、脂肪燃焼が加速し、シェイプアップ効果もグーンと高まります。

・・・残念ながら日本では、カルニチンそのものはサプリメントに使用できません。しかし、リジンとメチオニンをそろえ、鉄分、ビタミンB1、B6も不足しないようにとることで、カルニチンは体内合成されます。(p138)


持久系スポーツではBCAAを使うことに大きなメリットがあり、筋肉をつけたい、筋力をアップしたい人向けにも「どんどんとったほうがいい」と宣伝されています。しかし、筋肉づくりのためには、BCAAとともに成長ホルモンの分泌を促すアミノ酸をとらなければ、期待する効果も半減してしまいます。(p140)


BCAAをとると、本来運動すると分泌が増えるはずの成長ホルモンが、IGF-1(インシュリン様成長因子)とともに抑制されてしまうのです。これは、タンパク質の異化(分解)を意味します。つまり筋肉づくりにマイナス作用することになります。

筋肉づくりを目指すのであれば、成長ホルモン分泌を高めるためのアミノ酸をBCAAと一緒にとり、これらが効率よく体内で働くために必要なビタミンB6,ナイアシン、ビタミンCも加える必要があります。それでこそ、タンパク質の分解を最小限に抑え、同化(合成)を最大にもっていくことができるのです。


■10歳若返る食生活術

筋肉などのエネルギー源の主役は脂肪酸ですが、脳のエネルギー源はブドウ糖一本です。筋肉や肝臓にはブドウ糖を別の形にてかえて貯めておくことができますが、脳にはできません。脳はもっぱら血液の運んでくるブドウ糖をあてにして働いています。ブドウ糖の供給がストップしたら、わずか数分で脳の働きは完全に停止します。そんな事態になっては一大事ですから、ブドウ糖の摂取が不足すると、肝臓がブドウ糖をつくりはじめます。

この働きは「糖新生」といわれますが、このとき材料として使われるのが、筋肉からとりだされたアミノ酸です。・・・体は「筋肉を食べて」エネルギー源の確保につとめるのです。糖新生によって筋肉が減れば、基礎代謝量は低下し、太りやすい体をつくってしまいます。(p177)


脳が要求するブドウ糖と脳以外の器官が要求するブドウ糖は、1日あわせて180グラムといわれます。・・・ごはんにすると茶碗3倍程度になります。(p178)


10歳若返るための7ポイント

①体重の1キログラムあたり1グラム、最良のアミノ酸バランスを確保

②果物、野菜、海藻類をたっぷりと

③穀物類は、食べすぎることのないよう、適量を心がける

④脂肪酸のバランスを考える

⑤よくかんで、ゆっくり食べる

⑥水をしっかりとる

⑦定期的に1~3日間のジュース絶食を



本:

アミノ酸で10歳若返る

ナターシャ・スタルヒン

2003年2月20日 第1刷発行

講談社