８年間の監禁地獄から生還した保護犬たちの医療ケア開始
レスキュー２日目も８年間監禁された犬たちのケアが朝から開始。
1日目、全身が痛くなるほどお湯や水を何度も運んでいる姿を見ていた
いつもKOKUAを応援してくれているご近所の一人の女性が心配そうに見ていた。
「私も手伝いましょうか・・・？」と、でもこんな重労働で汚いこと頼めない・・・
「とんでもない！パンツまでビジョビジョになりますから・・・大丈夫ですよ」と
お気持ちだけ頂いたつもりが
「長いホースがあったら・・・」っと、呟いていた私の声を聞き取っていたようで
「Naomiさん、ホース買って」・・と、
その場を立ち去る時にホースを買う為に寄付してくれたので
2日目は、ご支援頂いたホースを使って犬たちをシャワーで丁寧に洗えた。
優しく１匹ずつ、丁寧に身体を乾かして全身のチェック
可能な限りバリカンをして使える毛を残しつつ汚い毛も狩った。
KOKUA号に全頭乗せて、医療ケアを開始！
ブルブル震えて、怖がる犬たち
頑張って検査を受けました
血液検査と健康診断を終えて終わりと思いきや・・・
次は、ワクチン接種
頑張れ、みんな・・・
第1段階の医療ケアを終えて検査結果を診察室で待つ。
先生が首をかしげながら検査結果を持って再び診察室へ戻ってきた。
みんな栄養状態が悪く、赤血球がなんでこんなに低いのか・・・
今のままでは貧血で倒れると思います
獣医師にレスキュー現場の状態を事細かく伝えた。
先生は、「あぁぁ・・・それなら納得ですね・・・・」
無数のノミに血を吸われ続けていた為、ノミ貧血を起こしていたんだと思います。
今までも無数のノミに血を吸われた犬をレスキューした事がありますが
無数のノミの吸血に負けて命を救えなかった犬がいました。
この子達が命を落とさないで生きててくれて良かった。
この子達以外の一頭は現場で亡くなった。
もっと早くレスキューに着手できていたら
その一頭も救えたかもしれない…と思うと悔しさと怒りが込み上げる。
歯茎も真っ白・・・
この子達は、まず体力と栄養を回復させてから手術をすることとなりました。
夜７時頃にようやくKOKUAの保護犬シェルターへ戻り
悪臭と吸血の悪夢から解放された保護犬たちは
可愛い顔を見せて８年ぶりにエアコンのきいた清潔なシェルターへ入りました。
１匹、１匹に与えられた清潔な食器で清潔な水と
取り合うことのない自分用の食事を８年ぶりに食べました。
５匹の保護犬たちは、
動物病院の検査数値上では衰弱しているはずなのに
その割に、何匹かは非常に気が強い。
８年間の間、僅かな食料を奪い合い、弱肉強食で生きてきたのでしょう。
みんな、生き延びる為に相手を傷つけてきた。
人間に歯向かえない自分のストレスを弱い犬に向けてきた。
気の強い奴らは威嚇。
気の弱い子は馬乗りされて泣き叫び震えて黙って怯える。
これからも問題は見えてきそうですが、大丈夫。
もう、ここでは、一粒の食べ物のために奪い合わなくていいんだよ。
ちゃんと、みんな水と食事がもらえるんだよ。
みんなに幸せに生きる権利があるんだから。
1日、1日、当たり前の生活ができるようになるからね・・・
KOKUAの仲間たちと一緒に生きようね。
新しい家族のお迎えを待つ沢山の保護犬たちがいます。
ペットショップで犬や猫を買う前に、
ペットと呼ばれる家族の一員は、
保護犬猫から迎え入れるという選択があることを知ってください。
Tier Heim KOKUAの保護犬シェルターは
保護犬たちの適正な飼育と管理を行う為、
保護した犬１匹に新しいご家族とのご縁を繋げることができたら、
また新たに虐待や殺処分の恐怖に怯える小さく尊い命を救うシステムです。
今こうしている間にも命の期限を迫られて処分を待つ犬たち
心無い人間に傷つけられ、生きる場所を失った犬たちが
私たちの助けを待っています！
ペットショップで犬猫を飼おうとお考えの方、
これから犬や猫を家族の一員に受け入れようとお考えの方で
KOKUAの犬たちにご縁を感じてくださった方は、
是非、公式HPより里親募集のお申し込みをお願いいたします。
