砂川一家5人死傷事故、酔狂にも程がある! | 同じ空の下で ~ To you who do not yet look ~

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まだ見ぬあなたへ。僕らは、同じ空の下にいながらも、それぞれの感じ方で生きている。
「偶然は必然」というように、僕らを直接結びつけるものはなくても、意図しない形で、思いもよらない所で、あなたと私がきっかけひとつで繋がったことに感謝☆




(以下、北海道新聞ニュースより)


砂川市の国道交差点で乗用車と歌志内市の会社員永桶(ながおけ)弘一さん(44)の

軽ワゴン車の衝突に絡み家族4人が死亡した事故から1週間。

砂川署は自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で、

空知管内上砂川町の建設業谷越隆司(たにこしりゅうじ)容疑者(27)の逮捕に踏み切った。

同容疑者は事故後の聴取で赤信号を無視して交差点に進入したことを認めており、

同署は同法の過失致死傷罪より量刑の重い危険運転致死傷罪が問えると判断。

今後、同容疑者から事情を聴き、詳しい事故状況の解明を進める。


「赤信号無視はあきらか。危険運転致死傷罪の立証のための条件は整っている」。

逮捕直前の12日朝、捜査関係者は谷越容疑者逮捕について、そう説明した。


自動車運転処罰法は2条5号で、赤信号を故意に無視した上、

危険な速度で事故を起こし人を死傷させた場合に、

危険運転致死傷罪(最高刑・懲役20年)を適用するとしている。

防犯カメラの解析など客観的な事実があれば、

「飲酒により正常な運転が困難である」ことの立証が必要な同条1号より、

一般的に適用しやすいとされる。


砂川署や道警は当初から、谷越容疑者らが事故直前、

RVを運転していて道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕された

上砂川町上砂川、解体工古味(こみ)竜一容疑者(26)らとともに、

砂川市内の居酒屋で飲酒していた事実を把握。

飲酒運転による危険運転致死傷罪の立件も視野に入れたが、

谷越容疑者ら乗用車の3人が事故直後に入院したことなどから、

「酒の影響で立件するのは難しいと思った」(捜査関係者)。


同罪適用の「決め手」は、事故後の聴取で谷越容疑者が話した

「信号は赤だったが行けると思った」との内容だった。

赤信号を認識した上で、故意に無視したことを示す一言だった。


さらに同署や道警は、衝突現場付近の防犯カメラの解析をすすめ、

同容疑者が運転する乗用車が走行していた国道側の信号が、

衝突時、赤に変わって数秒たっていた事実を突き止めた。


衝突時の乗用車側の速度についても「時速100キロ以上」出ていたことが判明した。

道警幹部は「これで危険運転(致死傷罪)をやれなければ、

何のための法律か分からない」と強調する。



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(以下、朝日新聞ニュースより)


北海道砂川市で乗用車と軽ワゴン車が衝突するなどし、

新聞販売所従業員永桶(ながおけ)弘一さん(44)ら家族4人が死亡、1人が重体となった事故で、

道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕された古味竜一容疑者(26)と

乗用車を運転していた幼なじみの男性(27)が、

事故現場の国道12号で暴走行為を繰り返していたことが捜査関係者への取材でわかった。

道警は11日、古味容疑者を札幌地検岩見沢支部に送検した。


国道12号は、事故現場を含む美唄市から滝川市までの約29キロの区間は直線道路。

現場の制限速度は60キロだが、近所の人によると、スピードを出して走る車が目立つという。

捜査関係者によると、古味容疑者の荷台部分が改造された米国製ピックアップトラックや

男性の乗用車が、国道12号を高速で走り去る様子が頻繁に目撃されていたという。


古味容疑者は6日夜、乗用車の男性ら5人で砂川市内の店で飲酒した後、

古味容疑者と男性の車2台で移動。乗用車は猛スピードで赤信号の交差点に進入、

軽ワゴン車に衝突したとみられる。道警は、乗用車の男性について

自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)容疑での立件も視野に捜査する方針。



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(以下、北海道新聞ニュースより)


砂川市内の衝突事故に絡んで亡くなった歌志内市の会社員永桶弘一さん(44)ら

家族4人の告別式が11日午前、前日の通夜に続いて砂川市内の斎場で営まれた。

親族や知人、友人ら約400人が最後の別れに集まった。


出棺の午前10時半、弘一さん、妻文恵さん(44)、

長女恵さん(17)、長男昇太さん(16)のひつぎが、4台の霊きゅう車に次々と運び込まれた。

曇天の下、別れを告げるクラクションが響き、会葬者は、長い車列に手を合わせ4人の冥福を祈った。



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(以下、9日付、読売新聞ニュースより)


北海道砂川市でレジャー用多目的車(RV)と軽ワゴン車が衝突するなどし、

歌志内市の会社員永桶弘一さん(44)ら一家4人が死亡した事故で、

軽ワゴン車の外に投げ出された永桶さんの長男で高校1年の昇太さん(16)を乗用車で引きずり、

そのまま逃げたとして、道警砂川署は9日、上砂川町上砂川、

解体工古味竜一容疑者(26)を道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。


調べに対し、古味容疑者は「事故現場で何かにぶつかったが、

人をひいた認識はない」と容疑を否認。

「事故の前、同乗者と居酒屋でビールをジョッキで1杯飲んだ」とも供述しているという。

古味容疑者は事故から約10時間後の7日午前、同署に出頭したが、

呼気からアルコールは検出されなかった。


発表によると、古味容疑者は6日午後10時35分頃、砂川市西1北22の国道12号で、

後部が荷台になっている「ピックアップトラック」と呼ばれる乗用車を運転し、

事故の弾みで車外に放り出され、路上に倒れていた昇太さんをひいた上、

車底部に挟んだ状態で約1・5キロにわたって引きずり、そのまま逃げた疑い。


司法解剖の結果、昇太さんは車に引きずられる前は生存しており、

死因は車底部で胸や腹を圧迫されたことによる窒息死とわかった。



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(以下、8日付、北海道新聞ニュースより)


深夜の国道に爆音と同時に火柱が上がった。

現場には女性がぐったりと横たわり、路上には延々と人を引きずった痕跡が残っていた。

6日深夜、砂川市内で隣町の歌志内市の会社員永桶弘一さん(44)の一家5人が死傷した交通事故。

仲の良かった家族を知る人たちは、「どうして…」と言葉を失った。


現場近くに住む大工岸博行さん(46)は事故時、既に就寝中だったが、

大きな爆発音に驚き、慌てて外に飛び出した。

乗用車から高さ4~5メートルにもなる火柱が上がり、黒い煙がもうもうと立っていたという。


乗用車から救助された男性3人は近くのガソリンスタンドに寝かされていた。

軽ワゴン車の近くには投げ出された女性が血まみれで横たわっていた。

「救急車が足りないぞ」。救急隊員の叫び声が耳に残る。


軽ワゴン車から車外に放り出され、後続車両に引きずられたとみられる

長男昇太さん(16)が通っていた砂川高校の同級生の女子生徒は7日午後、現場に花を手向けた。

「席が近く、勉強の話をよくしていた。いつも笑顔で明るく、誰にでも優しく接する人だった」


妻文恵さん(44)は、病気がちで1人暮らしの母親の面倒を見るため

頻繁に砂川市の実家に通っていた。6日も午後9時ごろ、

文恵さんと長女恵さん(17)が実家そばを歩いているのを見た人がいる。

母親を見舞った帰途の惨事だったようだ。



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(以下、7日付、毎日新聞ニュースより)


6日午後10時半ごろ、北海道砂川市西1北22の国道12号の交差点で、

乗用車と軽ワゴンが衝突した。道警砂川署によると、7人が病院に搬送され、

ワゴンを運転していた歌志内市歌神、会社員、永桶(ながおけ)弘一さん(44)と同乗していた

妻文恵さん(44)、長女で高校生の恵さん(17)の計3人が死亡、

次女とみられる女性が重傷、乗用車に乗っていた男性3人もけがをした。


また、現場から約800メートル離れた路上で、

永桶さんの長男昇太さん(16)が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。

同署は、昇太さんは衝突事故時に車外に投げ出された後、別の車に引きずられたとみて、

自動車運転処罰法違反(ひき逃げ)容疑で捜査している。


現場は片側2車線の直線道路で、JR函館線砂川駅から北へ約3キロ。



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事故の全容が明らかになるまで、続報を待っていたが、

一旦、13日未明までの情報でまとめておきたい。


この事故の報道を、多くは砂川4人死亡事故と伝えているか、

北海道4人死亡事故のように伝えているが、

ここでは「砂川一家5人死傷事故」と題させてもらった。


軽ワゴン車の定員をオーバーしていたことを殊更に主張したいのではなく、

重傷で入院中の次女のことを思うと、次女を含めた人数を表記した方がいいと思ったから。

(軽ワゴン車のようでいて実は小型乗用登録車であれば定員は5人)


「自分だけが生き残ってしまった」と自分を責めることを考えて、

次女を含めない配慮から「4人死亡」としているのなら尊重して訂正したい。

現段階では、このタイトルで記事を綴ることにする。





軽ワゴン車に衝突して大事故を引き起こした男性が、やっと逮捕された。


その時の衝突で外に放り出された長男を、後続車がひき、

そのまま引きずって死なせた男性は先に逮捕されていたが、

「飲酒運転がばれるのが怖くて逃げた」と話しているように、

翌日、お酒を抜いてから出頭した。実に姑息な輩だ。

質問には「ビール1杯」などと、この期に及んで過少申告。

更に聞けば、車の保険にも入っていなかったそうだ。


一方、大事故のきっかけになった男性も、

逮捕時には、「信号は青だった」と言っていたが、

その後、観念したのか信号無視を認めた。


事故を起こした連中は、よく一緒にいたそうだ。

飲み屋での目撃情報も多いと聞いた。


飲みに行くために居酒屋まで運転し、酒を飲んでまた運転して帰る。

酔い覚ましなのか度胸試しなのか、猛烈な速度で走ることが常態化していたようだ。


ひと昔前なら、かつてそんなこともあったと言えただろうが、

このご時世でそれを平然とやっていたとしたら、

「バレなきゃOK」とか「俺たちは捕まらない」とか、

高を括っていたのではないだろうか。


長男をひいた男性は、現場から立ち去っている。

救護義務のようなものを放棄して。


飲酒運転、速度超過、被害者死亡の衝突事故、救護義務違反、逃走…。

最初からひとをひくつもりで運転していた訳ではないだろうが、

結果、道交法違反の限りを尽くしたような悪行になってしまった。

これが、彼の望んだことだったのだろうか。


飲酒運転などは、同乗者の責任も大きいから、

いずれ彼らも、何らかの罪に問われることになるはずだ。


自分の人生も仲間の人生も狂わせ、見ず知らずの他人を巻き込み、

その他人の人生をいとも簡単に奪ってしまった。


日本一長い直線道路が悪いのではない。

あらゆる物事を軽んじていた自分たちの心が悪いのだ。


酔狂にも程がある!