(以下、RBB TODAYより)
NHK教育テレビ(Eテレ)で1990年3月まで放送されていた子ども向けの工作番組
「できるかな」の人気キャラクター・ゴン太くん役などで知られる人形劇俳優の井村淳さんが、
21日に死去したことがわかった。81歳だった。
井村さんが所属した日本人形劇人協会によると、井村さんは今月中旬に体調不良により入院。
一週間ほど入院したが回復せず、敗血症により亡くなった。
通夜・葬儀は28日・29日に東京・渋谷区の代々幡斎場にて営まれる。
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子どもの頃、大好きだったゴン太くんは、
今にして思えば、元祖「ゆるキャラ」みたいなもの。
ご当地ゆるキャラとは違い、知名度は全国区だったから、
長きに渡って愛された思い出のキャラクターだ。
子どもの頃は、その声マネはしても、
中に入っているひとはどんなひとだろうなどと、
考えたことなどなかった。
「ゴン太くんのひみつ」という関連サイトを見ると、
その「中の人」の様子を伺い知ることができる。
ゴン太くんを演じた井村さんは81歳。
ノッポさんを演じた高見さんよりも少し年上だったとは。
その昔、自分のところのキャラクターの着ぐるみの中に入っていたが、
着替えているところを見られてはいけない、見えるところで休んではいけない、
絶対にしゃべってはいけないなどの決め事があった。
穏やかな井村さんの横にいるのは、ゴン太くんの生みの親の石井さん。
当時、着ぐるみは、口の奥から覗くような仕様が多かったそうで、
そうなると必然的に小柄な中の人がキャスティングされる。
しかし、井村さんは、ノッポさんと同じぐらいの身長があったことから、
どうやってノッポさんよりも身長の低さを保てるか考えた結果、
帽子の緑の帯の部分から覗けるようにしたそうだ。
今頃になって、新しいことを知るとは思わなかった。
そうした工夫は、すべて子どもたちへの思いと結ばれており、
キャラクターを愛する思いから生まれたのだろう。
天下を獲る、名を馳せる生き方がある一方で、
ゴン太くんを生かし、子どもたちが主役になるように、
子どもたちの瞳を輝かせるための生き方をした井村さん。
素敵な人生だなと、亡くなってから思うのは恥ずかしい限り。
自分の成長の一部分に影響を与えてくださったと思うと、
哀悼と感謝を込めて、ブログを綴りたかった。
井村さんのご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
(参照)
ゴン太くんのひみつ
http://www.nhk-character.com/chara/gonta/gon-h.html