滝廉太郎『荒城の月』の魅力 | 愛知県稲沢市のピアノ教室&ピアノかふぇ『Mele』のブログ

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カフェあるピアノ教室『Mele』です。
晴れの日雨の日どんな日も音楽と共にご機嫌さんに♫

休日は京都にある自宅で2拠点生活をしています

今日は特別養護老人ホームへ出張


70代~103歳まで約40名の方と音楽療法です♫

 

 

 

懐かしい歌は記憶を刺激します。

また、季節感のある曲は現実見当識に繋がります

 

 

4月は春をテーマにした曲を歌いました。

 

 

その中でも一番の大合唱になったのは

 

『荒城の月』 作曲:滝廉太郎/作詞:土井晩翠

 

 

この曲が始まると、さっきまで昼寝をしていた方も起きて耳を傾けておられます。


今日は元気がないと口を閉ざされていた方の口が動きます。


103歳の最年長の方も歌声が響きます!

 

 

今日も大合唱になりました(*^^*)

 

 

 

『荒城の月』について学びました

 

 

この曲が発表されたのは 明治34年(1901年)

 

明治34年はこんな出来事がありました


・第1回ノーベル賞授賞式(レントゲンが物理学賞を受賞)

・ラントシュタイナーが血液型分類の4タイプを発見(A・B・O・AB)

・昭和天皇がご誕生(4月29日)

・与謝野晶子『みだれ髪』発表

重大なニュースが多い年だったのですね


 

そして、この曲は、滝廉太郎が幼少時代を過ごした大分県竹田しの岡城址をイメージしてつくられたそうです

作詞した、土井晩翠は仙台の青葉城、会津若松の荒涼とした鶴ケ城址のイメージを重ねながらつくったそうです

 

 

明治政府の廃城令により、各地の城郭や石垣も取り壊されて一部だけが保存されました。

人々に親しまれた城のたどった道は、人の世の栄枯盛衰とその哀れを思わせる物でした。


この曲は滅びゆくものへの身につきまされるような悲しい気持ちを歌ったものなんですね

 


1番は、春(平和な時)

2番は、秋(戦いの時)

3番、4番は、すでに「荒城」廃城になった場に立ち、「よはの月」夜半の月を仰いでの感慨をうたっています。

 

 

こんなに美しく品格を持って表現した滝廉太郎、

この時22歳だとわかり驚きでした! 


 

 

また、この曲は 七五調でつくられています。




七五調の曲は替え歌にできて、

ちょっとした音楽レクリエーションになります。メロディと歌詞を交換して替え歌です!


 

例えば、『荒城の月』のメロディに 

『うさぎとかめ』の歌詞でうたってみます(*^^*)

 

「♪はるこうろうの はなのえん」(荒城の月)

「♪もしもしかめよ かめさんよ」(うさぎとかめ) 

「♪むかしむかし うらしまは」(浦島太郎)

「♪六甲おろしに さっそうと」(阪神タイガースのうた)

 

様々な曲で応用ができます。

 

 

 

あと荒城の月といえば、 



横山ホットブラザーズのノコギリ演奏

(お〜ま〜え〜はあ〜ほ〜か〜)の人たちのネタ。荒城の月を思い出すのは私だけでしょうか(笑)

 

 

美しい日本の歌から少し脱線してしまいましたが

『荒城の月』のうたは、高齢の方にとって馴染みがあり、好まれる曲でした

 

  

一番、  春高楼の 花の宴 
      巡る盃 影さして 
      千代の松が枝 分け出でし 
      昔の光 今いずこ 

二番、  秋陣営の 霜の色 
      鳴きゆく雁の 数見せて 
      植うる剣に 照り沿いし 
      昔の光  今いずこ 

三番、  今荒城の 夜半の月 
      変わらぬ光  誰がためぞ 
      垣に残るは  ただ葛 
      松に歌うは  ただ嵐 

四番、  天上影は 変わらねど 
      栄枯は移る 世の姿 
      映さんとてか 今も尚 
      ああ荒城の 夜半の月 

参考:wikipedia

   あおぞら出版 高齢者の音楽療法100曲より

今日もありがとうございます

感謝してます☆彡