もう一度。
横浜Umiの家 齋藤麻紀子さんが書かれていた記事です。
ただただそばにいること。
その人のお産を邪魔しないこと。
抑圧しないこと。
寄り添うこと。
これも私たちの大事なお仕事の一つですよね。
そして自分のお産がよかったなと思える方が増えたらいいな(*´˘`*)
【お産の話】
「陣痛中ずっとずっと黙っていた。
痛いって言えなかった。
ナースコール押せなかった。
痛いって言っちゃいけないと思って。」
そんなふうに、一人で我慢することは、何歳から? と聞くと
彼女は、3歳ぐらいかな・・・と答えた。
彼女は痛いのをずっと我慢して、緊張して強張ったままの身体に促進剤を入れ、
会陰切開して吸引分娩になった。
会陰に針がささる恐怖に気が狂いそうだった。
しばらくは会陰の痛みとフラッシュバックに苦しみ、
心と体と現実は、ずっと不一致。
赤ちゃんが可愛いなんて思いは、ちっともわいてこなかった。
母性愛が発動しないまま、親子が溶け合えないまま日々が過ぎ、
2人目の赤ちゃんを産んだ。
今度は、痛い痛いとたくさん声を出し叫んだ。
そしたらツルンと生まれた。
今度の赤ちゃんは、可愛いいと思えた。
これが、彼女がお母さんになっていく道のり。
痛い痛いって言えなかったお産も、必要な体験だったかもしれない。
甘える相手、頼れる相手を引き寄せるのも、その人の力量だ。
でもね、でも、助産師さん
妊婦を一人ぼっちにしないで。
一人目の出産のときから、震える手を握ってくれる人がいたら、
例え母親に甘えることができなかった人でも、
お産のときは無垢な少女に返れたかもしれない。
そしてもっと早く、愛を知ったかもしれない。
2人目を産んでも、一人目のお産は終わっていない。
上の子は、
お母さんがどんなにそっけなくても、
お母さんが嫌がっても、上の子はお母さんを待っている。
この子を産んでよかった
2人産んでよかったって思える瞬間が、この先たくさんおこりますように。