10日ほど前のことなのですが、静岡県浜松市に寄る機会がありました。
静岡県はいろいろと訪れているのですが、浜松は行った事がなく、初めてです。
そんな私が、浜松に行ったら絶対行ってみたいという場所がありました。
それは・・
浜松市楽器博物館です。
浜松は、ピアノなどで有名なヤマハやカワイ、ローランドなど、楽器メーカーが集中している土地柄。
そんな浜松市が開設した、日本で唯一の公立の楽器を展示する博物館なのです。
楽器博物館といえば、随分前の記事になりますが、私はベルギー・ブリュッセルにある楽器博物館に足を運んだことがあります。
ベルギーの楽器博物館の展示楽器がおよそ1500点。
浜松市の楽器博物館は1300点の展示というのですから、国内はもちろん、世界でも最大級に匹敵する博物館ではないでしょうか。
ただ、今回、非常に残念なのが、あまり時間がなく、駆け足で回らざるを得なかったことです。
アジアやアフリカ、ヨーロッパなどの様々な楽器を一つ一つ確かめるように急いで回ったのですが、今回私の眼を捉えたのがこの楽器
ご存知でしょうか?ドンカマチックという楽器です。
私のようなクラシック音楽をベースとした作曲家が、テレビや映画などの劇伴音楽を作曲したとき、録音時になくてはならないドンカマと言うものがあります。
ドンカマというのは、演奏者や指揮者が聴くクリック音(メトロノーム音)で、演奏者はその音に合わせて演奏をします。
「なぜドンカマって呼ぶの?」と、学生の時に尋ねたことがあるのですが、そのときに誰だったか忘れたのですが「昔、ドンカマチックという機械(楽器?)があったんだよ」と、教えてくれた方がいました。
でも、本物のドンカマチックなんて、実際に見る機会ない~!!
今回、浜松で、初めて本物のドンカマチックを目にしました。
これなのか~!!
という感じです。
ちなみに、バスドラムの「ドン」、クラベスの「カッ」という音から命名されたのだとか。
時代を感じます。ちょっと笑っちゃいますね。
地下のヨーロッパゾーンでは、デュオピアノのデモンストレーションコンサートを行なっていて、人だかりができていました。
もっと間近で写真を撮りたかったのですが、端っこに追いやられつつ、写真を撮ったので変な構図になってしまいました...。
このデュオピアノというのは、2台ピアノではありません。
1台を2人で演奏するのです。
鍵盤が両側についています・・・変なピアノだ~
ちなみに、メーカーはプレイエル。
フランスのメーカーで、ショパンが愛したピアノとして知られていますよね。
プレイエルで生産したデュオピアノは全世界で数十台。
なので、浜松にあるものはとても貴重なものなのだそうです。
弾いてみたかったけど・・・さすがにだめか。
浜松市楽器博物館では、土日祝日を中心に、ギャラリートークや、コンサートなど、イベントは常に開催されているとのこと、ぜひ今度はもっと時間をとって土日に訪れたいなあと思いました。
珍しい楽器を見たら、音も聴いてみたくなりますもんね!
ところで、この楽器博物館、公立の博物館ながら入場料が800円と少々お高め。
ところが、私が楽器博物館に行きたいということをまるで知っていたかのように(笑)、料金を割り引いてくれた救済者がいました。
実は博物館に行く前に、浜松の街中で偶然、出世大名家康くんと、出世法師直虎ちゃんに会ったのです。
家康くんがくれたパンフレット、よく見てみると
「浜松をお得に巡るのじゃ!」と書いてあって、なんと浜松市楽器博物館の割引クーポンもついていました。
なんてラッキーなんでしょう!
ありがとう、家康くん、直虎ちゃん。
おかげで割引価格で博物館に入ることが出来ましたよ。