本日、札幌市立宮の森中学校 の2年生の音楽の授業で、特別ゲスト講師として4時間の授業を行ないました。
授業の分野は「創作」。小学校では「音楽づくり」と言いますが、平たく言えば作曲のことです。
札幌はもう雪道!!完全に冬の装いの中、朝8時半に到着です。
ところで、仕事柄様々な学校に伺うと、いつも思うことですが、一言に小学校、中学校と言っても、本当にいろんな環境で学んでいる子どもたちがいます。
この札幌市立宮の森中学校は、札幌市内にありながらも、山の上の住宅街にあり、学校からは、日本でも冬季オリンピックが行なわれた札幌と長野にしかないスキージャンプ競技場(ラージヒル:大倉山、ノーマルヒル:宮の森)が見えます。
絶景音楽室!!寒さのために窓が曇ってしまい、写真では見えませんが、音楽室の窓からも、ジャンプ競技場と札幌市全体を見下ろす絶景が広がっています。
さて、上記写真ではちょっと見ずらいですが、今日の授業は、「風のテーマの続きを創作しよう~中村彩子先生を迎えて~」というテーマとなっています。
札幌市立宮の森中学校の2年生の皆さんは、先月から音楽の授業で、私の新作楽曲である「風にのって」という曲に取り組んできました。
「風にのって」は、東京都の小学校音楽の先生からの依頼で作曲したもので、オリジナルの器楽曲の中に創作(作曲)部分が組み込まれています。
宮の森中学校では、小学校仕様になっている器楽部分を一部中学生向けに変え、授業内で練習してきました。
その中の一部に私が「風のテーマ」と題したメロディ主題があり、本日はそのテーマの主題を使って、生徒たちがそれぞれの8小節のオリジナル曲を授業内で作曲します。
音楽の浜坂幸江先生が「風のテーマ」のメロディがどのような仕組みでできているかということを説明、作曲のヒントや楽曲分析的な話をしてから、8小節の創作に取り掛かります。
作曲ができたら、生徒たちは私のところに曲を持ってきて、私がプロの作曲家の立場から作った曲に対してアドバイスを行なうわけです。
私はピアノのところで、子どもたちの作曲が出来上がるのを待っていたのですが、最初は恥ずかしいのかあまり来ませんでしたが・・・
浜坂先生が
「中村先生に見せたら、先生の直筆サインがもらえるよ!」と言ったところ・・長蛇の列
わはは。思わず笑ってしまいました。
1人1人、作ったオリジナル曲を子どもたちにリコーダーで演奏してもらいながら、私はピアノで伴奏をつけて、一緒に演奏し、作曲のアドバイスしたところ、なんだかみんな和やかで、楽しそうにしていました。
「風にのって」は、リコーダーでの創作旋律だけでなく、ピアノやマリンバ、打楽器などが入った合奏曲なので、最後には全曲合奏して通します。
ピアノは私が、そして打楽器群は吹奏楽部員たちが演奏してくれました。
最後に全員で演奏すると、曲を仕上げた達成感がありますね。
本日はこの授業が4コマ。4クラス行ないました。
この「風にのって」は、これら様々な実践授業を重ねた上で、楽譜が出版される予定がありますので、また決まりましたらお知らせします。
今回、実践にご協力いただいただけでなく、ゲスト講師としてお招き頂いた宮の森中学校の浜坂先生ほか、校長先生はじめ教職員の皆様に感謝いたします。
ここからはおまけ。
今シーズン初の本格的な雪道運転で、しかも宮の森という山地に来てしまった私・・・。
無事に授業を終え、冬道運転で車で帰宅途中、なんと私はツルツル路面の上り坂でスリップし、動けなくなってしまいました・・・
困り果ててJAFを呼ぼうかと思っていたところ・・・・通りがかりの数人の方に、車を押していただき、何とか脱出できました。
中学校だけでなく、見ず知らずの宮の森の地元住民の方にも助けていただきました・・・・本当に感謝です・・m(__)m