今回紹介の作品は、実在のレーサーの青年時代を描いた映画で、ジェフ・ブリッジス主演の『ラスト・アメリカン・ヒーロー』。
1973年の作品で、監督はラモント・ジョンソン。
共演は『ビッグ・ウェンズデー』のゲイリー・ビジーの他に、ヴァレリー・ペリン、ネッド・ビーティ、エド・ローターなど。
映画『ラスト・アメリカン・ヒーロー』英語版予告編
DVDを購入した作品で、久しぶりに本作を鑑賞しました。
70年代の作品だから、主演のジェフ・ブリッジスが若いなー。
当時まだ20代の若さで、クリント・イーストウッドと共演した映画『サンダーボルト』の前年の作品であります。
主人公は父親譲りの気質で、組織の命令に従わされることを好まず、仲間のメカニックたちと共にカーレースに挑む。
世の中の不条理や組織の支配力に反発しながらも、家族や仲間を大切にし、一流のレーサーへと成長してゆく姿が描かれている。
愛する息子に語る父親の言葉が心に響いてくる物語でもある。
そして、ラストに仲間を愛する主人公の言葉にも心温まる。
この作品の私の見どころのひとつは主人公が乗る愛車。
映画史に残るカーチェイスが登場したスティーヴ・マックィーン主演の『ブリット』と同じマスタングのファストバック。
そのV8エンジンの音がたまらなくカッコいい名車なのです。
最初のストックカー・レースはその愛車で挑んでいる。
DVDには字幕版のみ収録だったが、個人的な感想では昔観た吹替版のほうがレースのアナウンスでの臨場感があったと感じた。
そうであっても、本作がDVD化されていることは嬉しい。
この映画で紹介したいもうひとつは、今も大好きな音楽。
では今回の曲は、映画『ラスト・アメリカン・ヒーロー』の主題歌で、ジム・クロウチの『アイ・ガッタ・ネイム』。
オープニング、劇中、そしてエンディングに登場する名曲です。
I Got A Name / Jim Croce