わたしがうつになりましてが終わりほっとしています。
つぎは何にしようか悩んだ末、ショートショート
50行ショートに挑戦します。
50行難儀ですわ。
今回越えてしまいました。
修行ですね。書いてく内に出来るようになるか、アイデアが無くなるかどちらがさきでしょう
【雨】
外は雨だった。
朝は晴れていたのに、夕方から急に土砂降りの雨になった。
優子は、焦っていた。バスの時刻に間に合わないのではないか。
今日は、T西ハイタウンで、レイキヒーリングとカラーセラピーの予約をとっていた。
「なにもこんな日にかぎって」優子は思った。
朝は、晴れていたから、傘を持って来ていない。
置き傘をしてあるが、昨日もこんな天気だったため、昨日使ってしまった。
暫く待っていたら、少し小止みになったので、思い切って、走った。
M県庁からK鉄道T駅西口バス停まで結構な距離はある。
バス停に着いた頃には、すっかり濡れていた。
雨はまだ降っていた。止みそうにない。
持っていたタオルで髪を拭きながら、時刻表をみた。
バスは、出た後だった。
「ちっ!15分後か」優子は、拭きながら空を見上げた。
鉛色の雲が重く立ち込めていた。
「雨は、しばらく続きそうだわ。天気予報では今日は晴れって言っていたのに」
湿った風が、優子の濡れた身体を冷やした。
「寒い。」
「優子じゃないか。どうした。そんなに濡れて。」
後から男の声がした。武雄だった。
優子は、驚きとともに恥ずかしかった。
憧れの武雄にこんな格好を見られて。
「予約してあったカラーセラピーに間に合いそうに無かったのもだから、
雨の中走ったの。すっかり濡れてしまったわ。」
「へぇー、カラーセラピーって、優子にも悩みあんの。」
武雄は、笑いながら茶化していった。
「それもこれもあんたの所為だからね。」優子は、思った。
優子は、臨時職員で土木課に配属になった。
そこに武雄がいた。
初めて会った時から、胸がときめいた。
結婚しているのだろうか。
彼女はいるのだろうか。
気になって、それとなく課の職員に尋ねた。
結婚も彼女もいないそうだ。
あんなにかっこいいのに何故だろう。
その時はそんな程度で、終わった。
思い切って、武雄を飲みに誘った。
胸がはちきれそうだった。
「ごめん。今日は病院行く日なんで。」
断られた。病院?どこか悪いのだろうか。
何日かして、今度は武雄の方から誘いがあった。
「この間は御免。今日空いてる。飲みに行かない。」
優子は驚いた。勿論、即OK。予定は、適当にキャンセル。
武雄は優しかった。いろんな話をしてくれた。
大学時代の海外ボランティアの話とか。今の上司の弱みとか。
メアドの交換もした。
「ところで、武雄さん最近、よく休まれますね。どこかお悪いんですか。」
武雄の表情が一瞬曇った。それに関しては、返事はなかった。
「雨止むのかな。」優子はなにげにつぶやいた。
「傘貸してあげるよ。それにコートも」
「そんなのしたら、武雄さん風邪ひきますよ。」
「いや。いいんだ。」
「?」
強引に武雄は、傘とコートを優子に渡した。
「駐車場近くだし、ちょっとくらい濡れたって平気だって。」
武雄が走りだした。バスがちょうど来た。
優子はお礼も言えなかった。
優子が見た武雄の最後の後姿だった。
「いいんだ。俺にはもう傘もコートも必要ない。」
(了)
お知らせ
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