今季、毎回楽しみにしていたドラマ、「アンナチュラル」が終わってしまいました！
スリリングな怒涛の最終回、そして爽やかで納得感のある終わり方に感服でした。
井浦新さんや石原さとみさんはじめ、魅力あるキャストの演技にも拍手喝采でしたが、
何よりも気になっていたのが脚本家の野木亜紀子さん。
前作「逃げるは恥だが…」や前々作「重版出来」も大好きで欠かさず見ていましたが、
今回は原作ありきの物語ではなく、完全書下ろしとのこと、
どんな天才なんだろう！？と胸を高鳴らせてしまいます。
私は数秘学を教える講師を長いことやっていますので、やはりこの記事の切り口は
野木亜紀子さんを数秘で読み解く！ということになりますが、
残念ながら彼女の生まれ年は７４年というだけで、生年月日は明かされていません。
私は彼女の表現に非常に興味が湧いているので、
お名前が分かれば表現のエネルギーを読むことができます。
以下は、野木さんと数秘の関連にご興味があれば読みすすめてくださいね♪
脚本家・野木亜紀子さん
数秘では、生年月日から読み解く人生の道や学びと、
出生届時のお名前から読み解くその人の個性と可能性の３つの側面
を総合した、数で編まれた個人のマンダラのようなもの。
私のような数読みは、その数で描かれたマンダラ（数秘チャート）を手がかりに
そこから伝わるものを直観で繊細に汲み取り言語化してメッセージするのが役割。
今回の野木さんのケースでは、お名前しかわからないので、
●表現数 ＝ 今回の人生で行うライフワーク、それに伴う仕事
●人格数 ＝ 他者と接するときに使う外に向けたエネルギー
●ハート数＝ 魂の内側から突き上げる衝動、魂のコアにある本質的なエネルギー
この３つのエネルギーを総合的に見ていきたいと思います。
表現数 ４７／１１
人格数 １６／７
ハート数 ３１／４
４、７、１１、この３つの数字を同時に眺めたとき、私の中に浮かんでくる映像は、
ムダを省いて端的に仕事をする職人
です。
情感という膨らみではなく、“鮮やかに切り込む鋭さ”が持ち味。
見事な包丁さばきで新鮮な刺身を瞬時に盛り付ける寿司職人みたいな。
宮大工の棟梁みたいな。
ルパン三世だったら、石川五右衛門みたいな感じ。
技に対するうんちくも言えば山ほどあるけど、胸に秘めて絶対言わない（笑
ハート数にある、３１／４というのは、私の経験から収集したデータによると、
大物の数なんですね。
なんで大物かというと、忍耐力がある、この一言に尽きるとおもうのですが、
３（創造性）１（独自性）というエネルギーの和でできているこの４という数は、
粘り強い耐久力を滋養豊かな苗床にし、
諦めず、挫けず、形にして、創造の花を咲かせたい！
という心の叫びが原動力にあるのではないかと思います。
ちょっと演歌っぽいですが。
このドラマのプロデューサーも、野木さんを評して
「野木さんはあきらめない。時間がなくてもそれに負けない。
『なにかあるはずだ！』と考え続ける。
例えば2つ、3つある展開で、さらにもう1つひっくり返したい、
と粘って、粘り勝ちすることもある。
初稿の段階で完成度が高いのですが、それで納得しないところもあって。
どこまで上を目指す人なんだと。」
脚本家とプロデューサーは、お互い心の内側に入らざるを得ないバディみたいなもの。
野木さんの創作の舞台裏を垣間見られるのは、プロデューサーだけなのかもしれません。
今、突然直観的に思ったのですが、実は、
彼女の人格数１６／７は、カルミックナンバーと呼ばれる特殊な数の一つ。
このプロデューサーの言う、
どこまでも上を目指す人 ＝ 完璧主義
と読むと、
彼女が社会的な人間関係において乗り越えるべきハードルがあるとすれば、
１（自分）と７（仕事の深い完成度）の間に立ちはだかるのは
６という完全調和のエネルギーが示唆する、
完璧主義ゆえに仕事仲間と衝突する
ということも考えられます。
スピードが命のTV業界の中において、
身近な仕事の人間関係で苦しむとしたらそこ、なのかも。
でもそのジレンマこそ、さらなる成長への足がかり。
✽✽✽✽✽✽✽
そして、今回特筆したいのは、彼女の表現数。
表現数 ４７／１１
１１という数を私、tomokoの言葉で解説すると、
こちらの現実世界と、あちらの霊的世界の間に立っている
または、
こちらの世界とあちらの世界を繋ぐ
数の要素だと思っています。
なんかゲートキーパー（門番）みたいなんです。
境界線上の詩人。
インスピレーションを受け取る者。
預言者、またはメッセンジャー …
私が思うに、１１には、
違和感をいち早く察知する
という特徴があるんです。
炭鉱の中に毒ガス探知機として連れられていたカナリア
みたいな。
みんなが気づかないで安穏としている時に、警告を発するような形になり、
だからこそ世間的には 「こいつ頭がおかしい」 と思われたり、
変人、宇宙人、と社会の範疇からはみ出したものとして捨て置かれたりしがち。
私も１１をハートに持っているので他人事ではないのですが、
この１１のエネルギーの性質はエレクトリカルで、
あっという電撃的な衝撃と共に、瞬時に消えてしまうのです。
あの衝撃、あれは幻だったのか？とすぐに忘れられてしまう哀しさも。
だからこそ、芸術表現に託す、
託す
という置き換えが、この世的には必要な数の要素なのだと強く思います。
実際、野木さんの「アンナチュラル」は、昨年中に最終話まで書き終えているにも関わらず、
“書いたことが現実の事件として起きてしまう”という偶然がいくつか起こったそうです。
野木亜紀子さんは、あるインタビューで、
「ヒヤヒヤする。実際に人が亡くなっている事件もあるので、複雑な心境です」
と語っていて、人の生き死に関連するデリケートな部分だけに頭を悩ませることもあるそう。
SNSなどでは、野木亜紀子は預言者か！？などと囁かれるくらいで、
仮想通貨不正流出事件や、自殺願望者を誘い出し殺害した八王子の事件、
最終回で取り上げられた、事実を曲げてまで文書書き換えを指示するシーンなど、
今年に入って次々と現実化していった事柄が偶然にもドラマに織り込まれていて、
放送できるかできないかヒヤヒヤした、というのも現実とのあまりにものギリギリ感から。
１１には、さらにイメージを投影すると
綱渡り
というイメージがぴったりなので、いたしかたない。
そしてこのハラハラするような境界線にあるからこそ、
その表現による存在感が強いエネルギーを放つのです！
ちょっとだけ４７／１１ の４７という２桁の数にも触れておくと、
４（地に足がついた）、７（深く突き詰め洞察する）という数の和になり、
裏付けをキッチリとったリアリティ、そして構成力という足腰がしっかりしていて、
例えてみれば スッキリ辛口の日本酒 みたいな感じ。
通好み な表現なんですねぇ。野木さんの書くものはきっと。
数秘を通し、私、tomokoの言葉を介在した“野木さんの魅力”
少しでも伝わったのなら幸いです♪
ドラマは一貫して法医学研究所UDIラボで働く主人公や同僚の毎日を軸にしながら、
スピーディーな一話完結で様々な事件と絡んでいきます。
それは見事なパズルのよう。冗長になりやすい情感をなるべく排除しながらも、
随所に人間の深い思いがこぼれ出る仕組みになっているのもニクイ仕掛け。
主人公ミコトが、独りでおにぎりや天丼を自分のデスクやロッカー室で
黙々と食べるシーンでは、
言葉語りせずに、「生きる」ことを意味しているのがグッと伝わってきて
それだけでなんだか泣けるのです。
観るものを飽きさせないテンポの良さ、軽妙な会話と重いテーマのバランス、
ありきたりな予想を気持ちよく裏切る後半でのどんでん返し、
今を生きる私たちと、すぐ隣にある悪意や不慮の事故による死という臨場感、
主役だけではなく、脇を固める役者や一話一話のゲストの魅力まで引き出す手腕、
ほんとうにすごい！としか言えません。
私は、舞台は演出家、TVは脚本家でチョイスして観るクセがあるのですが、
野木亜紀子さんは自分の楽しみにするクリエイターリストに載りました♪
次回作も楽しみにしています！
✽✽✽✽✽✽✽
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