思春期 ~真実を知る~ | あるがまま ~彼女とネコと同居中~

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同性の彼女とネコとの平凡だけど温かい暮らし日記

離婚寸前騒動から約一年後の秋、私の成績はまだ上がってなかった。

模試を受けても「E判定=志望校を再考せよ」ばかり…


焦った焦った…先生に手紙を書きまくった。


でもついにその時がやって来た。

本当に「光が射す」かのごとく、問題がすらすら解ける日が。


その頃、先生はあまりに熱心な私に、

「塾には内緒やで。」と言って、入試の一ヶ月前の日曜だけ、

家に呼んでヒアリングの練習をしてくれた。

ヒアリングだけは、参考書ではどうにもならないし、

留学経験と、英検一級を持つ先生が力を貸すと自ら言ってくれたの。

(当時、その先生は絶大な人気があったのです)


ほんとは先生と同じ大学に行きたかったけど、何せレベルが高くて…

ランクを落として「同じ類」の私立に決めたの。

それも成績が悪過ぎるから他の科目には手を付ける時間がなく…

推薦、それも英語一本と小論文での勝負。だけど英語一本だけとなると

それだけ英語のレベルが高くなる訳で…これまた苦労した。

これで落ちたら2月の一般入試。


そして、入試を一ヵ月後に控え受けた模試の結果。

入試2週間前に判明。


「A判定=合格率80%以上」

英語だけは全国ランキング50位にも入るようになってた…。


入試の心の準備はできつつあった。

「イケるかも…」 自信が湧いてきた。



しかし、そのあたりで私は母親がなぜ浮気をしたのかという真実を

知る事になった。


ある日、母が車を横溝に落としたの。

それをまた父が激しくとがめて…また暴力。


もう自分だけが責められるのが限界だったのだろう、

翌日になって母が、なぜ自分が浮気したのかを話し出した。


「お父さん、あんたが中3の時に、田舎でに同窓会があるって

帰ったやろ。そん時にね、昔の同級生と…。

お父さんがその同級生に昔にひどい振り方をしたみたいで。

その人が、お父さんに気があるフリをして、近寄ったらしい。

いわゆる仕返し。お父さん、単純やからコロっと引っかかって。」


「私には目もくれなくなった。そして…

『あのオンナ、お前よりよかったぞって…。」


「うちらはよく喧嘩してるのあんたも知ってたわね?

でもね、お父さん、二人の時は優しくて、(母は足が少し悪い)

階段とか手を繋いでくれたりしてた。好きやったんよ…。」


「でもお父さんからその言葉聞いて、悲しくて寂しくて…


「…で、浮気したんか…」


「でも相手の人、タチ悪くて最初からゆするつもりだったみたい。

私が書いた手紙を、あんたの高校の掲示板に張り出すとか

脅されて、お金も…。パートも増やしたけど追いつかなくなって…


ああ、そういえば確かに

「あんたの進学に要るから」って昼間のパート以外にも新聞の集金

とかやってたっけ。それは「ゆすり」のためだったのかと理解した。


そして、田舎に二人で帰ったのは、父がギャンブルで多大な

借金を抱えていて、それを清算してもらうために、

父の弟に頼みに行ったのだと。



私はもう母よりも父に逆上していた。


ウソはついてはいけないと思うけど、

人を傷つけないためのウソは必要だと思う。


浮気があってもおかしくはない。

でも何でそんな残酷な事を母親に言ったのか!

人として…の心遣いや良心の呵責はなかったのか!?


父が帰ってきて問い詰めた。

「オレは悪くない。」の一点張り。また暴力。


もうキレた。


台所から包丁を持ち出して走って行って父に突きつけて言った。

私はいま生きていて、楽しいと思えることなんか何もない。

あんたの血が流れているというだけで、生きていることすら

おぞましいし、この一年心が休まる事がなかった。

全部、あんたが原因だ。あんたも一年楽しくなかったろう?

それなら腐った者同士、一緒に死のう。


父親は立ったまま泣いていた。


娘に包丁を突きつけられ、血がつながっている事を忌み

嫌われ、ショックだったのだろう。(…と勝手に想像してる)


その時、母に「あんたが自分の人生を棒に振る事はない!」

と止められたのだけど…


でも今でもまだ彼への恨みは消えてはいない。



入試まで刻々と日が近づいていた。