すみません。。。

松尾大社についてまだ少し書き切れていない部分がありまして、追加ブログとなります。

5/15に行われる【葵祭り】についてですが、この祭事は6世紀、欽明天皇の御代に飢餓、疫病が蔓延し鴨の神を鎮めるために祭礼を行ったのが起源です。

天皇のみ使いである勅使が御所→下鴨神社→上賀茂神社と天皇の御祭文を携え奏上する神事です。

その際に桂の枝と葵の葉(あおいかつら・きっけい)を絡ませてつくる装飾品を内裏宸殿の御簾、御所車、勅使、供奉者の衣冠、牛馬に纏います。

桂は天に向かって伸びる(陽・天・男)で葵は地表に生える(陰・地・女)対を成すものとされています。

神事には陰陽道の影響が色濃く、上賀茂神社・下鴨神社の両神社も恐らく対を成しているものと思われます。

もう一つは朱印状についてです。

現在の御朱印と言えば、神社仏閣における参拝者向けに押される朱印を指しますが、元の朱印は朱印状のことで、朱色の朱肉を用いて押印した印章を押した書状のことで、戦国時代~江戸時代に将軍や大名が主に軍事に関する命令、領地の授与、法令発布、外交文書などを発行しています。

特に徳川家が発行した御朱印は領地を保証された証拠の文で、寺社仏閣にとって最も大切なもので、保管する漆塗りの箱には葵の紋が描かれ、大切に保管されていました。

また、幕府の許可なく葵紋を使用することは厳しく禁止され、違反した者は死罪になることもありました。

ちなみに、二葉葵に三つ葉葵のものは非常に珍しく、実際には架空のものでありました。

そのことが、徳川将軍家を一層、特別なものとして威厳付けられたのかもしれません。

 

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