松尾大社(まつのおたいしゃ)と読むのが正式名です。

本展覧会の副題は<みやこの西の守護神>。

まさに都の四神相応の地であり、青龍:八坂神社、白虎:松尾大社、朱雀:城南宮、玄武:上賀茂神社が東西南北を守護しています。

京都洛西の総氏神で、太古の磐座信仰を起源とし、京都最古の神社の一つで酒造の第一祖神として有名な松尾大社の初の神宝展です。

絶対!見る価値ありです。

特にこの地は秦氏が統治していた地として非常に興味深いものがあります。

実際、明治初年までは秦氏(東、南両家)が神職を務めていました。

平安時代には加茂の厳神、松尾の猛霊として、朝廷の加護を受け、皇城鎮護の役割を担っていました。

多数の社領地(荘園)を全国に持ち、栄華を極めていました。

以前、磐座を参拝するために松尾大社を訪れたことがありますが、前年の台風で崖崩れが起き、登頂することが出来ませんでした。

現在も登山道は閉鎖されており、今後も参拝は難しいようです。

登山口の近くには、ご神水の亀の井があり、その少し山側にはお滝御前という滝があります。

滝は水神の<みつはのめのかみ>が祀られています。

ここでは、はっきりと神気を感じたことを今でも鮮明に覚えています。

展覧会では主に神社の成り立ち(縁起)や、時の権力者との関係、御教書などの文書資料が多く、丁寧に読んでいるとかなりの時間が掛かりますが、とても貴重なものばかりです。

縁起では(出雲族・加茂氏関連)出雲大社、加茂神社、(秦氏関連)木島神社、大酒神社、梅宮大社などの神社名も記載されていて、ALMA的には、非常に感動アップアップアップ

また、徳川家康以降の歴代将軍から松尾大社への朱印状12通が展示されており、将軍家の庇護のもと、絶大なる権力を維持していたことが証明されています。

松尾大社の神紋は二葉葵です。秦氏の関連する神社には二葉葵が多く、加茂神社、木島神社も二葉葵です。

現在、葵祭りといえば上下加茂神社のお祭りという印象ですが、松尾大社のお祭りもれっきとした葵祭りです。

それに御手洗祭りも、本来は木島神社(かいこのやしろ)で行われていたお祭りですが、現在では加茂神社が有名になっています。

明日に続きます。。。