京都三大女と言えば。。。今では歴史になってしまった<大原女、白川女、桂女>がいます。

京都画壇では画題で描かれることもありますが、最近では目にすることはありません。

大原女は京都大原から市中に黒木(薪や柴)、木工品や野菜を売りにくる女性で、頭に荷を乗せて売り歩く鎌倉時代から続く行商です。一般的には一番有名?かもしれません。

白川女は北白河に住み、四季の草花を頭上に乗せて京都市内を売り歩く女性で<花、いらんかえ~>という掛け声が有名です。

こちらは平安時代から続く行商で神前に花を献上する役目もありました。

そして、この前者に比べてあまり有名ではありませんが、桂女が今回のお話になります。

何故、この話題になったのかと申しますと、桂周辺には大八木姓が多いということを聞いたことです。

ALMAの知り合いにも確かに桂に大八木さんという方がおりまして、とても興味が湧いたわけです。

この大八木家は桂女の代々続く女系ということでした。
桂女は西京区桂に住み、桂川の鮎や飴を京の町々に売り歩いたり、婚礼や出産時に祝詞を唱えたり、疫病除けの札を販売したりする女性で、頭に白い布を(鬘包・桂包)巻いていました。

こちらの歴史は最も古く、伝説によると先祖の桂姫が神功皇后の三韓征伐の時に皇后から頂いた白い布が腹帯であるとされ、産婆の役目もありました。

また、神功皇后を祀った伏見区の御香宮や八幡市の石清水八幡宮に仕えた巫女であったとされています。

桂女の夫は鵜飼に携わり、取った鮎を頭上の白い布の上の桶に入れて売っていたということですが、鮎は魚偏に占いと書きますが、これも神功皇后が戦争に勝つか否かを酒を撒いた川で鮎が浮かぶか沈むかの占いをした故事と関係があります。

豊臣秀吉の朝鮮出兵に際しても<かつら・勝>に懸けてお供したと言われています。

ただの行商ではなく、歴史と伝説があるんですね。。。

 

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